人は歩きながら、
何かを持っている気がする。
それなしでは歩けない気もする。
持っていると思う。
持っていなさそうに見えても、持っている。
それはきっと袋で、カラではない。
最初から何かその袋に入れて、持って、生きている。
袋はとても大きくて、
僕達は知らぬ間に引きずって歩いている。
とても大きな袋を引きずって。
それを重荷に感じたりもするし、 それを必要と感じることもある。
中から手に入れた何かを利用したり、 でも、その中にあるもの故に、 新しい何かを入れられない自分を発見した。
何も持ってなさそうなヤツでも、 何か持っていて、
それが、光り輝くものであることに、 何もかもは気付く事はできない
引きずって歩いているゆえに、 僕らはその中身の全てを見ることができない。
時には中に入っているのに、何処かに落としたと考えることもある。 それはその袋がとても大きくて、長いから。
僕らは袋の端が破れていることに、成長すると気付く。
袋を見渡せる大きさになってそれに気付く。
自分たちが幼い頃にあった何か大切なものを落とした気がしてならない。
見たこともないのに、 確実にあったと、何処かで自分を誇らしく思いながら。
自分勝手な自分に気付くこともできないのは。 僕らが袋を持っているから。
投げ出すこともできないのは、 手という何かを掴むそのものが、 実は心という名の袋だから。
大人ってのはなんだ?
そう。 もうキミは破けちゃってる。
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