深夜にバイトが終って、 バイクを走らせていると、 もの影が見えた。
えっ。 人が倒れてる?
俺はこういう時は見過ごすタイプの人間だろうと思っていたが、 実際そうではなかった。 自分にびっくりした。
ああいう時って正義感とかそんなんではなくて、 漠然と本能的に「助けねば」って思うもんですね。
バイクをUターンさせて、戻ると、 そこには、自転車とおじいさんと、何故かパンの耳が。
えっ。
死んでる?
実際びびった。 この前も事故現場見て、 後頭部から血が流れてるの見たし。
近くによると・・・
「カーー!ガー!カー!ガーー!」
いびきかよ。
自転車おっさんの足元に倒れとるがな。
血もでていない。
しかし、呼びかけには応じない。
救急車を呼ぶために電話。
一言目。
「ちょっと叩いてみて」
2言目。
「もっと真剣に」
3言目
「ほっぺたを」
あほか。
おい。早くこいと。あほかと。
深夜やと。
こんなところに寝てるのおかしいと。
酒臭いわけでもない。
しかし、 たどり着いた救急隊の第一声は、
「またアンタか!」
笑った。 常習犯らしい。
酒が原因だって。
ちょっと頭の中で色々まわってた。
踊る第走査線のテーマとか。
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