2003年03月08日(土) 震える声と約束



「もうこんな事言うコト、一生ないよ」



そんな言葉を小さく言った貴方を時々思い出します。
今も鮮明に浮かぶ景色は
貴方の向こう側に見えてた雪の粒。

風が強くて、行き止まって、
何か誰も願いはしないドラマのようだったね。

僕は目の行き場を失って、
タバコばかりを吸ってチラチラと貴方の横顔を見ていたよ。
キミはいつもうつむき加減だったね。

貴方は何気ないつもりで言った言葉だろうに、
僕の中でそれが光ってる言葉がいくつもあります。

それは貴方がどうであっても、
それは貴方の心の内にある優しさや美しさだと思います。



色んな過去を誰しもが抱かえ、
それを忘れていく人もいれば、
心にとどめることのできる人もいるでしょう。


でも、僕はだけでしょうか?
貴方は違う?


本人が忘れたくない言葉でも、人は忘れていくのです。


ただ、忘れたくない言葉ってのは、

言い換えれば、忘れられない言葉なの。


相手から与えられた気持ちが自分の中で
いつまでも留まっているの。

それは自由意志なんかじゃなくて、

心の奥の方でそれを記憶しているのでしょう。

心に刻み込まれているのだろう。



今までどれだけの人を傷付け、
今までどれだけの人に傷付けられて、



そんなことを考えることはちょっと無駄で、


だからそれに支えられたり、
だからそれに怯えたり

それはたくさんだけど、

そうじゃなくて、


愛してくれる人を愛するより、

愛されるように愛したいね。



でも、
貴方は僕を優しいという。


それは貴方が優しいからだ。


不安にさせたくない。
怖がらせたくない。
精一杯の時間を費やしたい。
幸せにしたい。

そんな気持ちばかりなんだよね。




貴方は守られている、頼り切っていると思っているかもしれないけれど、

でも、その焚き火のという貴方が消えないように守る、
両手で包みこむのが僕で、


僕は気付いてるんだ。
僕は貴方を守っているのじゃなくて、
貴方が暖かいから、消えて欲しくないの。


それは、きっと消えない火で、
僕はやっぱり貴方がいないと寒くて仕方ないんだね。


僕はやってくる風の全てを防ぐことはできないけれど、
その風が貴方を強くすることもあるだろうね。
揺れ動き、怖いかもしれないけれど、
それも貴方のためにあることかもしれないね。


昨日はありがとう。
話してくれて嬉しかった。

僕は今の貴方が好きだよ。
今の貴方が過去のどういう体験からできたとしても、

いつも笑顔で迎えてくれる貴方が好きだな。



その貴方の笑顔は臆病な笑顔なんかじゃなくて、

たくさんの人に笑いかけることのできる、

優しい気持ちがあるからだと思うよ。


 past    will


sk6 [手紙] [Ai to U]

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