2003年03月06日(木) 半人前がいっちょ前に部屋の隅っこずっと見てやがる。飯も食わず生意気なヤツだ。

やる気がでねぇーだ?


ああ。ころすぞ。


何かはじめんかい!ボケ!

やらな始まらないことばかりや。コレほんま。



今日、
おかんの会社まで車でおかんを送った。

おかんは、父さんの勤めてる会社でパートをしてる。
パートといっても、大分重役らしいが。



仕事場に着き、母をおろす。

Uターンをする。


ずっとコッチを見てるオッサンがおる。

少し近づいてうちの親父なんだって気付く。

手をあげてみたら、手をあげてきた。
無表情で。


でも、何処となく嬉しそうで、
俺をずっと見つめていた。


どういう気持ちで見つめていたのだろうか。



何となくだけど、
あの時親父に

「オラー!親父ぃ!頑張れよー!」


と、叫んでやればよかったって思った。

何でそんな事思ったのかは全く分からない。
だけど、それだけ(手をあげてクラクション鳴らしただけの俺)が
非常に寂しく思って、

親父を思った。



親父なんて所詮他人から見たらただのオッサンだけど、
俺の目から映る親父は違う。
きっと皆そうなんだろうけれど、
改めてそれに気付く。


育ててもらっているということを改めて思い知る。

自分の小ささに気付く。



何愚痴って這いつくばってんだよ。俺はよぉ。
今必要なことはそれじゃぁねぇだろ。

あの親父が働く必要がねぇくらいに幸せにしてやることが
俺にとって今大事なことだろう。


目標とか夢とかそれも大事だけれど、
いつもそれを作るきっかけになっているのは

目をあわすと4割くらいの確率でケンカしてる
俺の親父な気がしてきた。


あの親父はほんっとにどうしようもねぇ男だけれども、

でも、

俺より5倍は熱い男だ。


たいしたことねー野郎だって思うし、
本人に言うたこともある。

親には暴言ばかりだ。

でも、
その「場」があったから、今の俺がある。


たいしたことねーなって思うのも事実だ。
だけど、
リスペクトしてるってのも変わりようがねぇ事実だ。


あの親父はすげぇ

馬鹿だけどすげぇ



なんせこのそれ以上にクソッタレな俺を育てたからだ。



くだらんことで怯える必要も、
悩む必要も、自分を蔑む必要もねぇだろ。

だって俺はあの馬鹿な親父の息子やから、
馬鹿で当然だ。

努力しなければ生き残れない。


当たって砕けろだ。

絶対に砕けんけど。



親父の汗を見ると、
俺はその汗が涙のようで、
とても辛い気持ちになる。

汗は確かに臭いけれど、
それ以上に、そんなこと構わずに抱きしめたくなる。

それを愛しさとでも言うのだろうか。


なんで俺のために働いてくれているのだろう。

そんなことを考えていると、
心が落ち着いて、やる気が胆から込み上げてくる。

ココで負けるわけにはいかないって思う。
真剣にぶつかっていかねばって思う。


俺は馬鹿だから何度も忘れる。
親父の死って言う、言わば絶対に変わらない事実を知って、
俺は安定した親への気持ちを持てるかもしれない。

減らず口ばっかり叩いてるよな俺。

どう考えたってこんな息子俺はいらねーよ。



なのに、アンタはなんで愛してくれるんだ。




理由わかんねーけど、何か分かるようになってきた。




だって、アンタの目は優しいもんな。
寝不足で充血してる時はあるけれど、
それでも俺を見ている時は、
どこか寂しげで優しいもんな。


俺今年で20だぜ。おい。
もうすぐ21だよ。


ダメだよなぁ。
もうちょっと自立しなきゃよー

一日20時間は何か努力してなきゃ意味ねーよな。
アンタの仕事って言う日々の努力に追いつけそうにねぇよ。



俺、頑張るでな。
でかい声で、血走った目で、
アンタに言ったよな俺。

「俺は絶対市長になるんだ!馬鹿にされてたまるか!
 俺は絶対になるんだ」

ってな。
それまでは生きててや。

まぁそれくらいの健康管理はできるやろう。





親父に、クラクションを鳴らして、
200M程車で走った後に、
親父の携帯にメールを打った。

「仕事がんばれ。
 俺にも辛い時あるけれど、
 俺は俺でがんばるから」


味気も親思いな気持ちなんて
含ませたつもりはないけれど、
俺の一生懸命な言葉だった。


分かってくれてるかなって思ってたら、


家に帰ったら今日は妙に優しかったな。



嬉しかったわ。





今日から、
頑張るぞ。

もういちいち理由つけて逃げんのは、
しばらくお預けだ。


 past    will


sk6 [手紙] [Ai to U]

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