2001年11月23日(金) 野良猫の一生

HNろみちゃんと言う僕のネット友達がいます。

知り合ったきっかけは、僕のCATV先の掲示板でした。
ろみちゃんがその掲示板を見て、僕のHPに来てくれて、
友達になりました。

ろみちゃんとは俺のきっと一生忘れない思い出が一つあります(笑
ま、それはあえてココには書きませんが、、、
アル意味貴重な思い出です。

僕は一時期、結構ろみちゃんとICQなどでたくさん話したりしました。
彼女の考え方や、生き方、人生はとても興味深いものだったし、
話も面白かった。
人というものが表面的な明るさや暗さ、外見だけで判断できないものだと、
その人はそれまでを培ってきた経験と、人生と苦難で成り立っているのだと
気付きました。
僕も今思えば色々話したと思います。

どうも、僕は軽視してしまう所がありました。
他人の人生をどうしても立体的に見ることができなかったのです。


そんなろみちゃんに、僕は一つ分からない所がありました。
それは、

どうして、あんなに動物を愛しく大切に想っているのだろうか。

僕には疑問で仕方ありませんでした。
そこまで思わなくてもいいやんとか、
人間というものより、絶対的に愛をくれる動物に
逃げているんじゃないかと、一時期は思ってもいました。

でも、そこまで思える彼女を尊敬もしていました。


僕の家では一匹の猫を飼っていました。
何も芸がなく、ただ食っては寝て、
飯がないと、ギャーギャー五月蝿いだけの猫でした。
爪は立てるし、柱に傷付けるし、
俺の大事にしていた写真たて壊すし、カーペットむしるし、
網を破って家から脱走するし、
夕食を咥えて逃げたこともありました。

ひとなつっこいとはいえないし、
よってくることもありませんでした。

僕は家に帰ってくると、ソファーやこたつで寝ている彼を見て、
コイツは一体何のためにココにいてこうやって過しているのだろうと、
何のために生まれてきたのかと疑問に思っていました。


家の前で子猫が死にかけていると、
4,5年前に妹が泣きながら連れてきたのを僕は覚えてます。
両手に乗るほどの小さかった猫が今では
丸々と太っていました。
父さんに哀願して、動物病院に連れて行ったことも覚えています。

誰も話しを聞いてくれる人がいなくて、
僕が猫の前で一人呟いたこともありました。

一人で家に帰ったときに、
誰かがいてくれるというのは、なんて素晴らしいことでしょうか。
例え猫一匹だけでも、其処にいてくれるだけで僕は何か
癒されるものがあったと思います。

病気になりやすい猫でした。
お金のかかる猫でした。

あの猫を飼ってから、あまりいいことがなくなったと
父さんはいつも言ってましたが、
一番愛していたのは父さんだったような気がします。

一匹窓の外を見ている姿を見ていると、
コイツも寂しいのかなと思えて妙に愛しく感じてしまう時もありました。

少し玄関が開いていると脱走する猫でした。
彼は一体何処に行っていたのだろうか。
外に出て何をしたかったのだろうか。
もう誰にもわかりません。



















今日、彼は車に轢かれて死にました。
即死でした。
右の目の玉が飛び出していました。
脳みそも少し出ていました。

何度も何度も目を閉じさせようとしても、
彼の目は何故か開いたままでした。

今日、妹は友達の家に泊まりに行っていました。


僕はその事が信じられなくて、
ただ、母さんが泣いているのを横で見ていました。

触れると、温かいと、母さんが言っていたので、
僕も触れてみると、温かかった。

彼をバスタオルにくるんで、
僕は母さんと一緒に大きなダンボール箱に入れました。
父さんは妹に電話をして迎えに行きました。

母さんはずっと泣いて、ひたすらに猫をなでていました。


痛かったやろう。
一人で死んで寂しかったなぁ。
だから脱走したらあかんっていっつも言うてたやんか。
アンタはどんくさいんやから、
なんで、なんで、事故したりするの。
いつかこうなるっていっつも思ってたよ。
あんたはなんで轢かれたりするの?


僕も涙がでました。
もう、止まりませんでした。

別に僕は彼を愛していたわけではありません。
ウザイと思っていたし、五月蝿いと思っていました。

何のために生きているか分からないコイツは
何で生きているのだろうかといつも思っていました。

僕はなんでもっと愛してやれなかったのか、
後悔しています。
少しくらい五月蝿かっても、少しくらい悪戯しても、

もっと愛してあげればよかった。
もっとなでてあげればよかった。

母さんは言った。


でも、アンタはもっと早く死んでたかもしれんのやからな
アンタは幸せやったのかもしれんなぁ



僕は何も分かっていない。
命を言うものの大切さを何も分かっていない。
身近なものがどれだけ大切な存在かわかっていない。

父さんの車のエンジンの音がすると同時に、
妹がいえに走りこんで、

彼を見て、泣き叫んだ。
血だらけの彼を何の躊躇もなく、触れていた。

ずっと彼女は泣いていて、
今もうすぐ4時になろうとしている今も、
彼女は彼の側でお線香をたてて、なでつづけている。


彼は、
愛されていた。
彼は幸せだったのだろうか?

一生というものはこういうものだろうか。


何かを残して死にたいなんて、
なんてくだらない考えだろう。

生きている意味を考えるなんて、猫以上に暇だ。

ただ、誰かが、何かが死ぬということ。
それがどれだけ悲しいことか。


もう、あの泣き声は聞くことはできない。

ずっと一人でいえにいて、
彼は一体何を楽しめたのか。
時には脱走してみたいという気持ちが分からないでもなかった。



誰にもなつかない、のら猫で、
よく残飯をあさっていた。

何も芸がなく、ただ、壊したり、騒いだりしてた。



そういう存在ほど、可愛くて愛しいかった。


生きている意味。
そんなこと、ただ自分の生きてるコトと関連付けたいだけなのかもしれない。





絶対忘れたりしないよ
あなたの事
めーいっぱいの楽しさ
過去を愛しく思える様に
心込めて
最後のおやすみ
じゃあね

おやすみ


 past    will


sk6 [手紙] [Ai to U]

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