永久という名の瞬間
2004年07月21日(水) 愛する音楽

 ロミオとジュリエット

 幼い頃、母がピアノで弾いていた。
 彼女は高校時代に同級生が耳コピで覚えたものを教えてもらったそうで、今思えば適当な伴奏だった。しかし私はその旋律が大好きで、母のへたくそなピアノを耳をすまして聞いたものだった。

 中学生のときに楽譜を買い、ピアノの練習をした。
 ピアノなんて小学生のときにやめてしまったし、手も小さいので楽譜どおりには弾けないけれど、今でも弾ける数少ない曲のひとつになっている。
 下手だけれど。好きな曲が自分で弾けることほど、うれしいことはないもの。

 高校時代はこれを弾きながらよく泣いていた。
(なんでこうなっちゃったんだろう?) 
 そんなことを毎日思っていた時代だったもので。
 
 大学に入ったあと、(親との兼ね合い等で)好きなことをやめなくちゃいけなくなったとき。
 やっぱりこれを弾きながら泣いていたら、
「気分悪くなるから、ピアノ弾かないで」
と母にいわれた。
 あれから大分、ピアノ触っていない。
 

 今、久しぶりにCDを流してみたけれど、今は聞くだけで涙が出るや。

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photo by 東雲