永久という名の瞬間
2004年07月13日(火) 人はいろいろ

 私は以前仲の良かったAという人物と、性格的に合わないのだと、実感した。
 彼女の些細な言動が、なぜか知らないけれど、心に毬を残す。
 彼女が悪いわけではなくて、きっと相性というものだ。

 たぶん、私の目では、彼女の心がほとんど読めないことに、私が恐怖を感じているのだと思う。
 相手の内心を多少なりとも想像できないのは、私にとって、とてつもなく恐ろしいことだから。
 
 
 彼女のどこが気に入らないのと聞かれたら、私は箇条書きにして書くことができる。
 でも、それを表すのは、直接私のコンプレックスをさらけ出すことになるから、私はメモ帳にもそれをやらない。
 他人は鏡って本当ね。


 私はAに聞いてみたい。
 実のところ、私のことをどう思っているのか。

 質問をそのまま返されたら、私は彼女に好きだよというだろう。嘘偽りなく。
 そう、私はあの子が好きだけど。でも、傍にいたら私が傷つくのは確実だ。
 彼女の一挙手が、呼吸が、どうも引っかかるから。


 そういう人間も、いるんだ。

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photo by 東雲