永久という名の瞬間
2004年05月20日(木) 求められる嘘

 大抵の友達の就職先が決まってきた。
 ダイワとかミズホとかオリックスとか。法律事務所やら会計のソフト開発やらもいる。
 私は何にも活動していない。

 とりあえず誘いのままに、お祝いで飲みに行く。

 話の流れで、彼女達はペーパーの○×選択式の問題について語った。
「なんかねぇ、『貴方は努力をどのくらい重要と思うか』とか、『貴方は○○をやってみたいと思う』とかの間に、『誰もいないのに声が聞こえる』とか、入ってくるの」
「そうそう。どう考えても『はい』にしたらやばいよね。ていうか、聞こえても『はい』に○する人間なんていないって」

 …私はなかなか、固まった。
他に、『誰もいないハズなのに、何かを見ることがある』とか、『しばしば死にたいと思う』とか、あるらしい。
 私は、ちゃんといいえに○するだろうか?
 変なところで正直になりそうで怖い。こんなんじゃ、就職できない。

 やはり、こういうところでは嘘をつくべきなんだろうと思う。
 馬鹿正直になれば、親がこまるだけ。こういうところではちゃんと嘘をついて、面接までたどり着き、そこで嘘を見抜けない間抜けな職場に入ればいい。

 理性ではそうわかっているのに。
 実際はどういう行動にでるのでしょう?私

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photo by 東雲