このえちゃんは、うっかりテレビでやっていたアニメの第１話と最終回見せます的な特番で、ドラえもんののび太とおばあちゃんの話を見てしまって感情移入して泣きはらしているので、今日は僕が日記を書きます。
あ、僕、このえちゃんのくまのコロです。
「この話は見ちゃダメなのよーって言いながら泣いてたな」
「のび太とおばあちゃん、という字面だけで目が潤むらしいですからね」
このえちゃんの涙のツボはよく分かんないんだよね、世間一般で絶対泣ける！とか銘打ってるドラマや映画じゃ泣かないのにさ。

…と、そんな話じゃないんだった。
えーと、先月のバレンタインの時にこのえちゃんは蘭摩母さまに黄金色のお菓子を贈ったんだけど。
「そういう妙なもの見つけてくるのだけは上手ですね、幼虫とか」
自分が貰う側なら幼虫でも良かったみたいだけど、さすがにあれ、人に贈ったらその場で絶交されると思うんだ。普通は女の子は虫が嫌いだよ。
それで、今日、一足早いホワイトデーだって母さまからお菓子が届いたの。
「蘭摩のお菓子！食う食う！」
「何図々しいこと言ってるんですか、野良うさぎ！これは僕たちのですよ、君になんかあげません！」
「何でだよ腹黒うさぎ！」
「昨日このえが作ったにんじんケーキ独り占めしたくせに！」
…まあ、結局このえちゃんが僕たちにも食べさせてくれたんだけど。
「でも大部分はこの野良うさぎのお腹に収まりましたよ！全くこれだから育ちの悪いうさぎは嫌なんです…！」
「あれはあれ、これはこれだっつーの！」
いっぱいあるから皆で分ければいいと思うよ。…って、聞いてないね。
このえちゃんは泣きすぎてしゃっくりが止まらなくなってのたうってるし…はあ、みんなどうしようもないなあ…。

じゃあ、これはピアスくんと泰衡さんと冬梧郎さんと僕で食べようかな…。

あ、そうそう、忘れるところだった。
たくさん頂いてどうもありがとうございました、母さま。
みんなで仲良く食べます。