昔話をしようか。
とある休みの日の出来事。 昼近くに起きた俺は空腹でした。 何か食べようと思って炊飯器を開けると、昨日の晩の五目ご飯が残っていました。 皿に盛り、ラップをかけてレンジで温めて食べました。
「……?」
昨日の晩に食べたときと微妙に味が違う気がしました。 でも五目ご飯の味です。 何となく口当たりも違う気がしました。 奇妙な違和感を感じつつも食べ続けていました。
妹が起きてきました。 俺と同じ様に五目ご飯を食べようと炊飯器を開けています。 そして、母上に向かってこう言いました。
「母さんっ、コレ腐ってるよっ!?」
俺の皿には残り一口の五目ご飯。 無言のまま咀嚼し続ける俺に向かって、大笑いしている父上と母上。 いくらかの哀れみと嫌悪の目で見てくる妹。
全部食べたよ、コンチクショウ。
腹痛? はっ! そんなもん起きる前に消化吸収してやったよっ!
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