□■スペア■□
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昨日、彼を送って行って、近くで降ろした。 KISSの後、手を繋ぐ。 車を降りて、一度手が離れる。 けど、また私の手を取る。 ふたりで手を伸ばして、指先が離れるまで・・見つめ合う。 いつも同じ。
手を振って、車を出した。 彼の家の前を通った。 今日は、寝てるみたいだね、奥さん。。 ほんとに信用したんだ・・彼の事。 『うちの奥さん、だまされやすいタイプだから・・ 俺がこうこうでってきっぱり言い切って説明したら、信じてた。 もう疑ってないからね。。』
素直なんだ。。
やっぱり別れは辛くて。 車を停めて、そのままぼーっとしてたら、 電話が鳴った。 彼から・・何だろ。。 「はい」
『あ、H!俺さ、そこのテーブルか椅子に財布忘れてない?』
Hさんに? 一瞬、間違えてかけた?って思って・・あ!違う。 助手席を探ると・・・ 彼の財布。
「あるよ。。」
『うん、じゃ明日仕事中に取りに行くから。』
Hさんにかけるふり。。奥さんやっぱり起きてたんじゃん・・・。 そのまま寝てしまった。
朝、彼にメールした。 <財布ないと、困るんじゃないの?>
すぐに電話が鳴る。 「やっぱり、奥さん起きてたでしょ・・・。」
『寝てたよ。』
「じゃ、なんで電話Hさんにって装ったの?」
『家吹き抜けでしょ。聞こえるじゃん。夜だし。。 念のためだよ。』
「どうする?昼はお弁当作って貰ってるからいいの?」
『違う!!困るよ。昼飯買ってるんだから。』
「今、どこ?」
『会社行ってる。ってか、もう着くとこ』
「そっか、どうせ休んでるから、持っていってあげてもいいけど・・・会社は無理だし・・」
『じゃあね・・・12時ジャストくらいに会社近くのコンビニ』
お昼に持って行ってあげた。 でも、会社の近くだし。。 雑誌を見てる彼にさりげなーく近づいて、そっと財布を渡す。 そのまま通り過ぎて、私は、ジュースを買いに。。 ジュースを見てる私の前をわざと通り過ぎて彼はお弁当を見てる。 ちらっと私を見て、お弁当を手に取り、お菓子の通り? 私は、ジュースを選んで、買ってそのまま出た。 彼が後から出てくるのを少し待って、彼の少し後ろをついていく。 会社の前で別れた。 少しだけ目を合わせる。 一言も話さないで。。
ちょっぴり寂しいけど、逢えただけで嬉しかった。 帰ると、彼からメール。 <ありがと>
うん(^-^) それで十分。
でも、今日も、ちゃんと帰りに電話くれたね。 『今日は、奥さんが、俺がもう会社出てるの知ってるからさ。。言い訳の為に・・ゲーセンで』
無理しちゃって。。
何か持って帰らなきゃって、 同じ物2つ取ってくれた。 1つは、彼の家の子供に。1つは、うちの姫に。 後は、車で話して。。 また一緒に帰ってきた。 ありがと。
『また明日、○○で』
やっぱり来てくれるんだ。 心配してくれてるんだよね。。 最近は、スポーツクラブにも行けてないでしょ。 晩御飯もいつも遅くなっちゃうね。 ごめんね。。 早く治すから。
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