2004年10月08日(金) |
Last Days Of April 待望の再来日ツアーが決定! |
だそうですよー!前回見事にチケ逃したので、今度は行きたいぞ。
〜日程は、12/10(金)・11(土)東京・原宿アストロホール、12/13(月)大阪・心斎橋CLUB QUATTROの計3公演。〜(VIBE)
・the Clash / LONDON CALLING 25th ANNIVERSARY EDITION ・V.A. / 触発「華氏911」
な一日(半休)でした。ザ・クラッシュはDisc1の通常リマスターを聴いてから、Disc2のザ・ヴァニラテープ(リハーサルセッション)それからDisc3のメイキング風景DVDを順番に、時間をかけて見ました。
パンク聴いて、テクノ聴いて、ロックの良さを再確認した耳には刺激的なひととき。 とくにポール・シムノンのベース。僕はポールをただのファッション・パンクスと(クラッシュの中では)バカにしてたのだけど、Disc2聴いて鱗。 ものすごいかっこいいです。 オリジナルアルバムは色彩豊かなロックンロール・アルバム(現代風に言えばロックンロール・リヴァイヴァル)だけど、Disc2はホーンもピアノもない、モノクロでざらざらしたレヴォリューション・ロックだ。パンキッシュで、ダブだ。まるでザ・リバティーンズみたいに掛け値なしにかっこいい。変てこな言い方だけど。 クラッシュの、強いてはロックの名盤なんてしかめつらしいものはここにはない。同時代の、へなちょこだけどリアルな表現がビンビン緊張して伝わって来る。
Disc3観てから、またDisc1を聴く。クラッシュを自分のものにした喜びが。もう再結成はありえないけど、クラッシュは死にはしない。生きている。
で、そのクラッシュの「権利主張」が収録されている、ご存じマイケール・ムーア監修のアルバム「触発華氏911」。 全体的な空気はフォーク〜カントリーなアルバム。なんたってトム・モレロによるプロジェクト:THE NIGHTWATCHMANも弾き語りだし。でもこのテンション!アルバムの雰囲気は一聴、アーシーだけど、これは同時代の危機意識をあおるすばらしいレゲエ・アルバムなのです。ジャンルのレゲエではなくて、レヴォリューション・ロックとしてのレゲエ。
グリーンデイ、初登場全米1位おめでとう!
〜固有名詞こそ出さないもののモロに現政権と、現政権が生んでしまった社会を 批判しているタイトル曲、このタイトルにこのジャケ。 (中略)一時期は次々に出てくるメロコア/エモ系バンドに人気を奪われる形で現役感を失い、アメリカでの人気は明らかに落ち目になってましたが、一旦飽きられてもめげずに質の高い作品を出し続ければ、そのうち必ず“再評価”という機 運が巡ってくるわけで。いい感じにこの世界の大御所のポジションに収まって 若者から見てももう「流行遅れ」を越えて、「無条件リスペクト」の地位に 近づきつつあるのでしょう。〜(meantime E-Zine)
なんというか、流行の一線からは引いたけどバンドとしては最充実していたアルバム・トミー期のザ・フーを思い浮かべます。ザ・フーはロックオペラ。グリーンデイはパンクオペラ。ストリートとアカデミズムをつなぐ闘い。キッズへの愛。
半休。
今日は風邪から体力が回復しないまま溜まった洗濯物を片したり、食材の買い出しに行ったり。 オクラと長芋と挽肉などでカレーを作って食べ、大江健三郎「同時代ゲーム」('79)をゆっくり読み終えた。再読だけどより深く理解できた感。
その解説(四方田犬彦による1984年著)に、
〜人間の状態は、いまだに世界の貝殻のうちに留まっていて、イェルサレム創造の始まりにおけるアルビオンの状態にある、とロマン派の詩人ウィリアム・ブレイクは語った。〜
との記述があって、即座にザ・リバティーンズの「アルビオン・プラン」(曲名ではなくてアティテュード)を想起した。当世はやりのロックンロールでなくて、
ロックンロール〜モダン音楽というアートフォーム〜近代から現代に連なるロンドン詩人としての系譜。
に自身を重ねている(その上での発言)なのかな、と妄想。映画「グレイト・ロックンロール・スウィンドル」(あるいは映画「24hour Party People」でも)みたいだ。単なるパーティ映画ではなくて、あれらは自らをダメ人間と道化てみせながら、その実自身を正当な歴史の後継者という自負に満ちた作品だった。ザ・リバティーンズもその流れのなかにあるはずだ。なんたって後ろにアラン・マッギーがいるんだから。
それなのに、それなのに、
〜ピート・ドハーティは9月29日(水)、スコットランドのアバディーンでパフォーマンスするはずだったが、階段から落ち怪我をしたことを理由にショウをドタキャンした。〜
〜ドハーティに人気テレビ番組『Celebrity Big Brother』(毎回、視聴者の投票で脱落者を決めるリアリティー番組。最終回まで残ると賞金がもらえる。低俗な内容だが超人気番組として知られる)への出演依頼があったと報道している。 (中略)ドハーティの関係者は「10万ポンド(およそ2000万円)のオファーに、ピートは揺れてる」と同紙に話している。〜
というトホホなゴシップ。いや、パンクだね。
そんなこんなでも、11月の緊急来日公演には(どうせまたピーターはいないんだろうけど)行ってみたいと思っております。Zeppは好かんので多分チッタ。でもチケット取れないだろうなあ。
|