暗闇の中で

2003年09月01日(月) 離婚。

彼と出会うずっとずっと前から、夫に愛情はなかった。
一緒に暮らしてきた「家族」としての 情 はあったけれど。

夫に対しての不確かだった愛情は、一夜にして『無』になった。
それから私の夜更かしが始まった。
夫が熟睡してから、そーっと寝室に入る。
そんな生活が6年以上続いていた。

「パパもママも大好き!」 と子供が言う。
離婚を真剣に考えたこともあったけれど、子供のために いい夫婦 を
演じていかなければいけないと思っていた。
精一杯演じていた。
傍目には、かなり幸せそうな家族に見えていたらしい。

本当は、それが良いことなのかどうなのかとても迷っていた。

「離婚はダメだよ。子供のために絶対ダメだよ。ガマンしなくちゃ。
離婚したら今の生活レベル保てないよ。そしたら子供が可哀相だよ。
それにガマンしてれば働かなくていいんだよ。ずるい考えだけど
働くのは大変だよ。私だってずっとそう思ってガマンしてきてるんだよ。」

年上のママ友が、そう穏やかに話す。
それこそ、とても幸せそうな家族に見えていたので意外な発言に驚いた。
と同時に、何故か安心した。
ウチだけじゃないのね、、と。

それからの私には迷いがなくなった。
離婚はしちゃいけない。
虚しさはあったけれど、、、ずるく生きようと思った。

病院で「あとはストレスしか考えられない」と言われていた原因不明の
ひどい蕁麻疹が、それから不思議とパタッと出なくなった。


でもそんなずるい生活は、ほんの数年間だった。


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みい [MAIL]
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