万談館
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2009年08月19日(水) サマーウォーズ

様々な”家族”が一ヶ所に”親戚”として集まる。
普段の生活の中では会話することも稀であろう職業の人々が、”親戚”になると距離感が無くなる。
これは、俺も知っている、かつて経験した”親戚”の姿が見えた。
俺は小学生の頃から、この”親戚”の距離感が苦手だった。
それはちょうど健二と重ねて見ることができた。

子供たちは家に着くまでは携帯ゲームをして挨拶もしない。顔も上げない。
しかし家に着いたら一緒に遊ぶ。携帯ゲームなんかしない。
”親戚”の家にはゲームより面白い物がたくさんあるからだ。
それに、”親戚”の大人たちは子供を”子供”として見ない。
ちゃんと”親戚”として見てくれるんですよね。

健二という”非親戚”が外から来たとき、男たちは好意的に受け入れる。
女たちは値踏みをする。
その対比が面白い。

夜になると”親戚”は”家族”に分かれて、別々の部屋で寝る。
そのとき、家は無人のように静かだ。

子供たちが、おばあちゃんの死を見ている。
これは大事なことだ。
昨日まで生きていた人間が、冷たくなっている事実。

台所の女性陣を見ていて、力関係がとてもよくわかる。
奈々さんは外から来て、若いから弱い。
歳の近い由美さんと直美さんが、唯一話し掛けられる相手。
あれ、邦彦さん次男じゃん、と思ったけど、子供を見たら克彦さんは3人の子供がいて、上が高校生だから一番早く結婚したみたい。

夏希先輩好きなんだけどな〜。
好感度が上がらない。
手をつなぐのは、もっと健二と心が通ってからだったら良いのに。
だって夏希先輩が泣いているのって、親代わりだし、侘助さんの代わりでしかない。
でも、女の子が泣いているのを見て立ち上がる、健二は男の子!
この後の健二の顔は、男の顔になっているのだった。

あのドイツ人の少年には泣く。
序盤で侘助さんが否定していたことを、証明している形になっていた。
侘助さんも最初は嫌いだったけど、2回目以降はけっこう好き。
家族でご飯食べるのを断っていたのに、一緒に食べていた。
帰ってきたんだ。

夜は同じテーブルで食べていた”親戚”たちが、おばあちゃんが死んだ朝は皆バラバラ。
いや、俺の実際の経験でも、朝食はそんなものだったけど、何か心までバラバラになっている感じがする。

佳主馬きゅんは可愛い。
これは真理。
でもメインヒロインは栄ばあちゃんだと思う。


つかさ |MAIL

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