万談館
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2002年04月12日(金) |
「映画」であるより「アニメ」が重要 |
何故、作品の紹介の時に、「あの、−−−」と昔の作品を付けるのか。 何故、宮崎駿作品が、製作発表のときから売れるのが確実なのか。 日本人は何故、『ブランド』という知名度に弱いのだろうか。
日本では、多分に作品の質以外に、知名度が評価に関わっている。 すでに知られている原作者や監督、俳優、声優(いなければキャラクターデザインや音楽まで)、 とにかく知られている、世間で売れた作品がある、と認知されてなければ、まず最初は評価されない。 見ていないが、ここがつまらないらしいと言われてしまうのだ。 それで、知名度の関係ない外国で評価され、あわてて日本でも再評価、という形の追従がされる。
と言うのが、俺の考えだが、他の人はどうなんでしょう? 所詮、アニメだから。なんて言う人は、じゃあ、お笑いとかでも置き換えてみればいい。 ホリケンの「パラグライダー!」を、ゴルゴの「命!」を、宮迫の「宮迫〜です!」を、いきなりの素人がやって笑うのか? 自分が見て面白くても、他の人が初めて見るものだったら、あまり笑わないのではないか。 何度も繰り返しTVで見て、他の人もギャグだとわかっている、とわかっているから(という前提で)、安心して笑うのではないか。
なんで、こんなことを考えたかと言うと、パトレイバー3の映画のことである。 実は作品は見ていない。今は見る気もない。 俺はパトレイバーが見たいのであって、別に高山監督の作品、とりみきの脚本が見たいのではないのだ。 出渕さんも、高山さんも、とりみきさんも嫌いじゃないし、むしろ好きな方だが、 「パトレイバーというブランドを利用して作品を発表する。」とか、「特車2課を出さなくてもいい、怪獣も出さなくていい。」とか聞くと、悲しくなるのだ。 アニメファンはそんなのうれしくないし、期待もしていない。(映画ファン、怪獣ファンは喜ぶかもしれないが) 何年も待たされて、期待して待っていて、それがパトレイバーじゃないなんて、悲しすぎる。 俺は、「映画として傑作」「怪獣映画として傑作」より、「アニメとして傑作」が見たい。
出渕さん、俺はあなたのメカデザインが好きなだけで、監督やプロデューサーは期待していない。(未知数だったから) オーラバトラーの新作を手抜きで作っておいて、力を入れた作品がこれですか。 押井さんとケンカして作ったのがこれですか。 これじゃあ、俺は押井さんの方を応援させてもらいますよ。
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