2004年12月05日(日) |
シャケの皮、その2。 |
未知なる生命体(←娘の事。詳しくは昨日の日記参照)は、パリパリとまるでお煎餅でも食べるように、シャケの皮を美味しそうに食べた。そして私に「ママもシャケの皮を食べてみなよー、美味しいよ!」と言う。
それはごく自然に、美味しい物を私に食べさせたいと言う純粋な気持ちから出た言葉なんだと思う。私は素直にその気持ちを受け止めたい。一口食べて 驚きの表情を浮かべながら「美味しいねー!」と言ってやりたい。
でも、だめ。あの銀色(皮)を口に入れて、咀嚼する。銀色が崩れて、うろこが口いっぱいに広がるのを想像しただけで、変な汗が出てくる。私は娘に「ママは、皮が苦手なの」と、気弱な声で言った。すると娘は「食べた事あるの?」と聞く。
「食べた事ないよ」と私が答えると娘は「じゃ、食べてみなきゃ、わからないよ」と言う。そうだー。確かにその通りなんだけど。今まで何十年もの間一度も食べた事がない物を食べろと言われても、なかなかどうして。
食べてみたら、美味しいかもしれない。今までのシャケの皮の味を知らない人生は何だったんだろうって。そして、さっきまでの自分とは違う自分に変身だ。新しい生命体として生まれ変わるのだ・・・なんて事を妄想しながら、シャケの皮を食い入るように見つめる らむりんであった。
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