今日、電車で横並びのイスに腰掛けていると 私の前に同年代の男性が座っていた。なんとなく、顔を見ると とても恐い顔をしている。恐い顔と言っても、元々そう言う顔とかじゃなく、表情が恐い。明らかに何かに対して 怒っている。眉間に深いシワを寄せて 口はへの字に結んでいるのだ。鬼瓦の雰囲気である。
とっても恐いので 私は視線をそらした。でも、人はよく、難しい考え事をしたりすると 眉間にシワが寄る事があるものだ。そろそろ難しい考え事は終わったかな〜と思って 鬼瓦さんを見ると、まだ怒っている。
恐いよ。恐いレベル10(←10が最高値)を保ったままであった。私はまた視線を反らした。別に私を見て怒った顔をしているわけではなく、どこを見るでもないのだが、顔が怒っている。恐い・・・でも見たい。私はまた鬼瓦さんを見た。
ひぃー。まだ、恐いレベル10をキープしたまま睨んでいる。しかも心なしか視線が私の足元に置いたバックに向けられている感じ。私のバックが・・・えぇ?何かした?バックが?なになに?種も仕掛けも無い普通のバックですが?何で見てるの?
鬼瓦さんの視線が何故バックに向けられているのかと、考えるだけで眉間に深いシワがよってしまいそうで恐いらむりんであった。
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