ひっそりと、徒然なるままに

2003年10月04日(土) 神隠し

二三日前、娘と喧嘩をした。すると 娘は怒ってトイレにこもった。いつもの事なんだけど、娘は何かあると トイレにこもる。私は知らん振りで 夕飯の支度をしていた。

その日は娘はなかなか トイレから出てこなくて 今日は 粘るなぁと思った。あまりにも 出てこないから 忍び足でトイレの前に歩いていって 耳を近づける。何か物音がしたので 慌ててキッチンに戻る私。でも出てこなかった。

暫くして トイレのドアの開く音がしたので やっと出たなと思っていると なかなか リビングにやって来ない。私はまた 様子を見にいった。すると トイレのドアは全開だが 娘の姿が見えない。さては隠れたな。私は探し始めた。でもどこを探しても 娘が見つからない。

何度も同じ場所を開けたり閉めたりして探したけど 見つからなかった。まさか 外に出たのかしら?と思って玄関を見たけど そんな形跡も無い。私は血の気が引いた。まさか、神隠しにあったのでは?と本気で思っていた。そのうち「ゆうちゃん!」と名前を呼んだ、段々声も大きく「ゆうちゃーん!」と呼ぶけど 返事が無い。どうしよう・・・どうしよう・・・と頭の中が真っ白になった。

そのうち「ゆうちゃん!ゆうちゃん!どこに居るの?」と叫んでいた。すると どこからともなく ひょっこりと娘が現れた。私は娘の姿を見てその場にしゃがみこんでしまった。そして泣いた。ほっとして泣いた。こんな狭い家で何しているんだろうって情けなくて泣いた。そしてばかな母親って泣いたのだった。


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らむりん [MAIL]

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