女房様とお呼びっ!
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奴隷という立場を与えられたならば、自らその座を降りることなどありえない、許されない と斯界では言い習わされております。 私も、そう考えておりました。 もちろん外的要因で関係を続けられなくなることはあろうかと思いますが、 そうでなければ、解任されない限り関係は続くのだろうと思っておりました。
今回の経験を通じ、かつ**様の記事を拝見して感じることは、 この関係はまさに心の中だけにあるものだなあということです。 SM的人間関係をまったくの非日常として構築しているカップルもいるかと思います。 それはそれで見識のあるありようでしょう。
私達の場合はそうではありませんが、 それだけに本来不合理な関係を日常の中に現出させようとしているのですから、 それは夢と呼ばれて良いものかもしれません。 私にとりまして**様との関係は現実そのものですが、心の崩壊は立場の崩壊を招きました。 気持ちのみによって維持されていた関係の行く末は、**様の記事でも描写されております。 そしてこれは夢からの覚醒、違う場所への帰還と言えるでしょう。
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**様の奴隷さんたちが去っていったお話は、以前に伺っております。 皆止むに止まれぬ事情があって、**様の下を離れたものと思われます。 其処に思いを馳せる**様は、なんと優しい方かと感じました。 私のことも同様にお考え頂いていることを知り、大変に感動しております。 某さんのことでも申し上げましたが、縁あって結ばれた関係は、珠玉の思い出となって残るでしょう。
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メッセンジャーを頂いたのは、某日に私がメールを差し上げた後と記憶しております。 やはり電話とは違ってある程度平静を保てるらしく、至極真っ当に受け答えをしているつもりでした。 しかしながら、**様の記事ではそのようには受けとって頂いていなかったと拝察しました。 やはり心の奥底にあるものがにじみ出てしまったのかもしれません。 **様がおっしゃった言葉をメッセンジャー上で拝見した時、私も驚きました。 あの状況が私に与える影響をお考えではなかったのかと。 しかし同時に、何か違和感を感じます。 自らの悲しみを訴える間に、その原因に思い至りました。
**様と私の間では、テキストによるコミュニケーションが重要な役割を果たしておりますが、 誤字脱字を拝見したことがありません。 メールだけでなく、メッセンジャーにおいても同様と思われます。 これは、相互理解に繋がっていると感じておりますし、信頼感の醸成にも大きく寄与していると考えております。 あの時のメッセンジャーでは、**様が「本島」とお書きになりました。(※註) それが誤字とわかった時、そこで私は**様が受けている、衝撃の大きさがわかったのです。 そこで初めて、**様の哀しみを理解しました。
あのメッセンジャーで綴ったのは、あまり**様にはお見せしたことの無いネガティブな真情でした。 この期に及んでまで、私は**様に真情をさらすことを躊躇っておりました。 書き込みが遅くなったのは、そのような理由によるものです。 **様に不幸な想像を強いつつ、私は苦悶しながらキーを叩いておりました。
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お電話、メッセンジャーと**様とコミュニケーションを取ることにより、私も常態に復してまいりました。 下さったお言葉に、とても癒されました。 **様と同じように、私もあの書式に極めて大きな意味を見ておりました。 書式を戻したことで、一応の安定を得たことを覚えております。
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※註:ほんとうは「本当【ホントウ】」と書くべきところ
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