女房様とお呼びっ!
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2003年01月14日(火) |
この齢にして初体験 #2 |
その電話の初っ端、まさに奴の第一声を聞くや、直感は私に告げたのだ。コイツはダメだ! それを圧して話を続けるも、次第に違和感が募り、奴への期待はしゅるしゅると萎む。 徒労感に鼻白みながらもしかし、この期に及んで奴との約束を反古にも出来ない。 ま、釣り糸を垂れてる間の退屈しのぎ位にはなるか。そんな気持ちで電話を置いた。
この時、私が奴に感じてしまった違和感、更に言えば嫌悪感のようなもの。 それは、隷属したがってるはずの奴の態度というか雰囲気が、どこか尊大だったこと。 いや、いくら隷属嗜好だからって誰彼に謙った物言いをする必要はないと思うのよ。 けれど、私との対面は奴の希望が叶うかも知れない機会なのにさ。変でしょう。
ま、私も自分勝手に期待しすぎたのだと思う。欲深な私の悪い癖だ。 チャットやメールで受け取った、いかにもな恭しい言葉に身勝手な像を結んでた。 それで、私の耳も期待したのね。経験上想像される奴隷らしい慎ましやかな声音や口調を。 ところが奴の口開けは、目下の女に投げられる中年オヤジのそれだったのだ(!)
もちろん、いきなりタメ口なんてことはなくて、言葉自体は常識の範囲で丁寧だった。 しかし、言外に伝わる気配から厭らしい自信が垣間見えて、とても不快な気持ちになった。 そんな気分だったものだから、私の応答も自然、無礼なものになっていたことだろう。 それが、あの驚くべき忌まわしい対面を招いたのかもね。因果応報か?(笑)
・・・・・。
当日。○時には行きますと言った奴だったが、その時刻になっても電話は鳴らない。 私は既に会場に着いていたが、奴との待ち合わせだけが目的じゃないのが救いだ。 それでも、○時と言われれば待ってしまうものだ。もはや、さほどの興味がなくなってても。 バックレたか?苦々しい思いで先の電話の始終を反芻しながら、自身をなだめにかかる。
と、予定を半時ほど過ぎて電話が鳴った。名前を名乗るも、すみませんの一言もない。 途端、なんだかとても馬鹿馬鹿しくなって、投げやりな感じで応答してしまった。 その電話が一旦切れて、また間が空く。奴は本当に来るつもりなのか?なんか疑わしい。 さっきとは違う種類の苛立ちに駆られ、しびれを切らした感でコールバック。
すると、私を捜してはいるらしい。奴の応答。「えーどこかなー?どこどこー?」 苛々と居場所を説明したが、次第にその為に電話代を払うのが惜しくなって通話を切った。 会いたいなら、てめぇから掛けてこい。正直そんな気持ち。もうどうでもいいや。 果たして、奴の番号が再び着信する。が、応答する直前にコールが止んだ。
電話を畳んで顔を上げると、目の前に奴がいた。いや、奴らしき中年男が。 ダークスーツに暗色のワイシャツ、派手なネクタイ。でかいアタッシェ。うわわわわ。 自称通りいかにも事業を営んでいる風の押し出しの強そうな男だが、ま、それはいい。 それはいいけど、緊張感なくニヤけた口元に咥えタバコ(!)うぇぇ。絶句してしまった。
・・・・・。
あぁもう、思い出すだに腹立たしい。生まれてこのかた、あんな目に遭ったのは初めてだ。 テレクラで散々遊んで、当然失礼な男にも沢山会った。手痛い経験も回を重ねた。 でもねでもねでもね、あんな、街場で女を買うみたく失礼な態度をとられたことはない。 ましてや、奴はM魚だ。・・・あー違う。そういう問題じゃない。人としてどうなのよ?
・・・・・。
回想しつつ書いてたら、なんだかエキサイトしちゃって、気持ちが言葉にまとまらない。 くそー、稿を改めて続きを書くことにしよう。本日はこれまで。悪しからず、ご免。
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