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2002年06月04日(火) ココロ 〜シテない理由〜

「ココロ」と表題して、SM行為や関係に大きく影響する心理や気持ちのあれこれを綴ってきた。特にSMに限らずとも、ココロと行為は密接に結びついている。同じ行為をなぞっても、相手が違えばココロが変容し、行為の結果も当然違う。相手が同一でも、その時のココロ次第で結果が変わり、それがまたココロに影響してしまう。

だから、どんな関係であれ、人と相対する時は、相手のココロに注意を払うことが肝要だ。しかし、SM行為を介して親密さを図る場合、相手のココロを読み解く作業は、俄然複雑になる。言動に現れるココロの裏を読む必要に迫られたりする。てのも、SM行為って、相手のココロを弄びつつ進めてく側面があるからサ。あぁ厄介ダ。

ま、その厄介さも込みでSM行為が好きなんだから、ヨワッタ性癖だね(笑。ココロを弄ばれるを嗜好するM側も然り。ただ、この心理的な駆け引きは、相互のココロの状態が正常でないと、まず良い結果を生まない。本当にココロを傷つけてしまう危険性をも孕む。なので、互いのココロの状態には、相当気を配ってるつもりだ。

・・・・・。

ところが、私は、基本的に人の心理に鈍いほうなんだよね。この鈍さは、私の弱点のひとつだ。場の空気を今ひとつ正確に掴めずに振る舞って、後になって慌てた前科は数知れず(笑。だから、S側にある自体、不適格なのかもしれないと反省することは多いよ。鈍さを補うべく、充分考えるようにしてるけど、おっつかないや。

もっとも、自分本位の勘や思考よりも、M側の実情を明かしてもらうのが早道だと知っている。いや、彼らが、「S側は何もかもお見通し」的な夢想を抱く気持ちはわかるヨ。けど、私はエスパーじゃない。それどころか、むしろ鈍いほうなんだから言ってよねと開き直ってもいる。しかし、なかなか思惑通りにはいかない(笑。

相手が、「従」の位置にある奴ならば尚更だ。セオリに従えば、主である私が「言ってよね」と命じたら、奴は迷わず自身の心情を吐露するはずだ。がっ、そうは問屋が卸さないんだナ(笑。コンナこと言ったら、主の心を煩わせるかも…だの、従の分際で、モノ言うべきでない…だの、自分自身に枷を填めるのに忙しいらしい(笑

・・・・・。

さて、ここで、話の発端となった、半年近くシテない身近な奴隷について。この長きに亘り、奴のココロはあまり調子がよくなかった。不調を招く様々な原因があったろうが、全て私とつきあう中で生じたもののはずだ。ところが、「従」の立場に拘る奴は、その各々をクリアしないままに、身の内に鬱積させてしまったんだね。

もちろん、奴としては、「従」として行儀良く、飲み込んだつもり、自浄したつもりになっていたのだと思う。そう、あくまで”つもり”。だって、この鈍い私が、雰囲気でわかってしまう程の鬱陶しさを醸し出していたんだもの(笑。これじゃあ、流石の私もヤル気になれない。でもま、せめて身の回りの世話位を頼んでたワケだ。

ところが、鬱陶しい「気」というのは、ことごとく影響を及ぼすんだなと思い知ることになる。肩を揉んでもらっても、まるでヨクナイ。それどころか、暫く経つと却って調子が悪くなる(笑。まんこを弄らせても、いつものようにイケなくて、くたびれる。コレってある意味、奴と私は波長が合いやすいってことなんだけどサ。

・・・・・。

てな成り行きで、奴のココロに振り回されてる私が、SM行為に及べるはずもなく。ただただ、奴の復調を待つばかり。つまり、これがシテない理由の詳細。お粗末。


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