ぶつぶつ日記
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「化け物じゃないよ・・・子供だよ・・・」 「ある日突然変態する子供たち」という 車内広告に引かれて、「シルバーチャイルド」を読み始めました。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4652077750/250-2465854-1522611?v=glance&n=465392
読まなくてはいけない文献がたくさんあるのに・・・。 昨日今日で、(1)ミロと6人の守り手、(2)怪物ロアの襲来、 一気に読んでしまった。 さすが児童書。
シチュエーションはよくある話です。 ある日地球の危機に際し、選ばれた子供たちが立ち上がり、 地球を守ろうとする。 違うのは、選ばれた子供たちが一種おぞましい姿に変態していくこと。 しかもそれは、心や体、そしてある時はその両方の、 激しい痛みを伴います。 そして、変態していく途中で、当の子供は、 どうして自分がそういう風に変わっていくのか、 その理由を知りません。 だからこそ、苦しみを味わうのですが・・・。
人間といえない姿に変態していく・・・というと異世界のことですが、 このような「自分の体が変わっていくことへの戸惑いや恐れ」というのは、 私たちにも無縁なことではなかったですよね。 女の子だったら、初潮が来ておっぱいが大きくなり、 男の子だったら、夢精が起こって、声が変わり・・・。 自分の体から流れ出る体液におびえ、自分が死んじゃうんじゃないか・・・ と思った子供は古今東西数えられないくらいいるでしょう。 そして、ミロやタンニのように、信じられない体になっていくことへの苦痛は、 性同一性障害の子供たちが、今まさに感じていることではないかと思います。
個人的には(2)の主要登場人物であるタンニが良い。 体が変化して行くなか、的確にリーダーシップを取り、 自分の変化した体をしっかり受け止め、行ってしまった過ちを認め、 そして、だからこそ出来る使命を見極め、前を見据えて行動していく。 彼がどんな戦いをするのか、最終巻である(3)が楽しみです。
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