ぶつぶつ日記
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2006年02月06日(月) |
政府の責任、斜めの視点 |
さらに拡大していますが、イスラム風刺画問題での、 アラブ・イスラム側の抗議。 報道する側が決して報道しないことですが、 これって、それぞれの国の政府にも問題ありなんですよね。 例えば、エジプトに限って言えば、 政府に対する抗議デモは多分今も違法で、 そう簡単にはできない。 しかし、外国に対する抗議デモは規制されません。 よっぽど危なくならない限りは。 どうしてか。
選挙はあるものの、ほとんど独裁に近い体制を持っている国が アラブにはとても多いので、言論・政治規制はとても強い。 自国の政府に対する不満の捌け口として、 外国への抗議行動を、ある意味野放しにしている部分があるわけです。 時々、ガス抜きさせて暴れさせないと、 それが的確に自分たちの方に来てしまう。 それをすりかえるために、こういう場合は、 ある程度、したいようにさせる。 ひどくなってくると、鎮圧・沈静化という図式です。
しかし、こんなことは欧米には報道されません。 テレビに映り、ネットに流れるのは、 抗議し、激昂するアラブ人の姿のみ。
私は、報道にさえも、斜めにみる視点は欠かせないと思います。 テレビに流れているものが、全てを物語っているとは、 限らないわけですから。
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