| 2025年10月19日(日) |
高校選手権京都府大会3回戦 朱雀−洛星 |
トップレベルだけが高校サッカーではない。全国に行く可能性はなくてもそこに等身大の高校生がいる限りは私は観戦する。 高校サッカーの都道府県大会の下の方は今でも高校グラウンド開催が多い。この日は京都府大会。山科というか醍醐の東山グラウンドである。現在京都2強の東山と京都橘のグラウンドは隣り合っている。おそらく全国で最も近い2強である。山科からバスで向かい、終点から徒歩で着いた。夕方。東山高校が大勝している。
さて観に行くカードはシード校の朱雀対洛星である。朱雀は白虎とか玄武とか聖獣の名前であり、中二病の人なら憧れそうな名前だ。
高校選手権京都府大会3回戦 朱雀高校−洛星高校 10月19日 東山高校グラウンド 16時 晴 人工芝
朱雀 九番 八番十一 六番十番十五五番 二番三番四番 誰々
洛星 十一二三 九番十番六番二十 四六三番四番十四 誰々
立ち上がり、朱雀が敵陣に蹴り込んで拾って波状攻撃。何本かボレーシュートのチャンスがあったが、ボールがやや高く合わせられなかった。合わせたらゴールだった。まず体格が違う。骨格というか、身体の幅と厚みに違いがあり、フィジカルコンタクトに差がある。洛星は進学校のサッカーの鉄則、4−4−2できっちりスペースを埋めてカウンター。通常は前からのプレッシングだが、押し込まれて下がるしかない。朱雀は9番がエース。右足フリーキックも蹴る。10番はボランチに位置から開いて左足でクロスを入れる。15番はよく拾う。11番は唯一仕掛けられる。9番はフリックして裏に飛び出すパターンも多用するが、洛星は警戒している。戦術理解では洛星だが、個の能力、とくにフィジカル差が大きく、1対1では一方的に朱雀が優っている。前半は0−0。レベルとしては大阪府のラウンド32ほどじゃないが、朱雀ならラウンド32に勝ち残れる可能性はあるレベル。洛星も中学は京都市中学総体で優勝を狙えるレベルなのだが。 そして後半、左クロスにファーでハーフボレーがついに決まり1−0。しかし洛星も左足ミドルが決まり1−1に。そして時間が過ぎてこのままPK戦かと思われた後半アディショナルタイム、サイドを崩してゴールが決まり、朱雀が2−1で勝利した。シード校朱雀の方が明らかに強かったが、クレバーに対抗した洛星の(スポーツに於いては)凡人のフットボールに乾杯!
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