2024年11月04日(月) |
高校選手権大阪大会準決勝 興国-履正社 桃山学院-阪南大高 |
高校選手権大阪大会準決勝 興国高校-履正社高校 11月4日 11時 桜スタジアム 晴 ピッチ良
興国 監督:六車拓也 GK 12 岩瀬颯 2年 大阪市ジュネッス DF 2 松岡敏也 2年 SALTZ FC 3 的羽航人 3年 セレッソ和歌山 5 國岡俊哉 3年 長野FC 16 林田空凌 3年 JFAアカデミー福島 MF 25 小川勝也 3年 IRIS FC SUMIYOSHI 14 樺山文代志 2年 RIP ACE 8 水野凪斗 2年 フレスカ神戸 FW 10 久松大燿 3年 ディアブロッサ高田 27 安田光翔 2年 セレッソ大阪 13 仲谷蓮斗 3年 ヴィッセル伊丹
履正社 監督:平野直樹 GK 1 新宮尋大 DF 6 仲井陽琉 3年 セレッソ大阪 3 寺澤宏太郎 3年 ヴィッセル神戸伊丹 2 堀江純之介 22 高屋敷永輝 MF 8 大重健二朗 16 相澤怜実 10 玉山煌稀 11 木村有磨 3年 高槻FC FW 14 井上太智 3年 FC B 2 29 季将輝
前所属が「ヴィッセル伊丹」「ヴィッセル神戸伊丹」に分かれているが、プログラム記載に準じた。履正社のプログラム記載は全員3年生なので、ここで前所属を記載していない選手は下級生の可能性がある。
興国 十三 二七八番十番 十四二五 十六五番三番二番 十二
履正社 十番二九 十一八番十六十四 六番三番二番二二 一番
開始早々興国は27番の左クロスにファーでボレーで先制。記録ではオウンゴールだが、シュートはゴール方向に向かっていたと思うのだが、ハーフウェイラインで観ていてシュートもあまり角度がなかったので正確には分からない。公式記録員も真ん中付近で観ているはずだが。 双方自陣から丁寧にビルドアップして、右サイドバックが高いポジションを取り、ポゼッション時3-4-2-1になる。 興国はキーパーのキックが素晴らしい。右サイドバック2番は大胆な性格をしている。つまり履正社の11番に歯が立たず、簡単に抜かれるが積極性を失わない。攻め気を全く失わず、まさにフットボーラー向き、特にサイドバック向きのポジティブな性格をしている。3番はキャプテン。カバーリングが素晴らしい。5番はレフティでフィードは見事。16番もレフティであまり上がらないが、消極的でもなく、一気のサイドチェンジは惚れ惚れする。25番は回収力が素晴らしく、しかも運べる。14番樺山文代志は同じく回収力が素晴らしく、視野が広く一気のサイドチェンジがあり、しかも運ぶドリブルだけでなく、仕掛ける迫力がある。中心選手。兄はJリーガー。兄はドリブラーだが、彼はマルチロールに見える。10番もドリブラーでためも作れる。飛び出す迫力もあり、本来フィニッシャー?8番はシャドーストライカー。27番はレフティでハードワーカー。ウイングバックも兼ねるようなスタイルにあって上下動は素晴らしい。13番はフォアチェックを買われている?興国は内野先生時代のドリブルチームからパスサッカーに変化している。今は指導にハイブリッド効果が出ていて、一番多様な時期だろう。 履正社もパスサッカー。真っ先に触れねばならないのはプロに行く左ハーフ11番木村有磨だろう。スピードもキレもあるが緩急で抜いていくドリブルは全く止まらなかった。いったん止まっても抜けるドリブルはセンスだ。スピードとキレだけのドリブルは正直プロでは通用せず活躍できず終わることが多いが、彼の才能は楽しみだ。外でも中でも突破できる。そして右利きだが左クロスもアイディアを感じる。キーパーはバックラインを統率。観客が多く声は聴けなかったが、恐らく声が出ているタイプ。22番は上がりっぱなしだが、失点シーン以外は守備も問題なかった。履正社は例年サイドバックに問題を抱えることがあり、指導に問題があるのでは?と思っていたが、彼を見て考えを少し変えた。2番はノートに「鬼フィード」と書いている。それくらいフィードがいい。履正社のセンターバックに求められるのはビルドアップ。彼はまさに履正社らしいセンターバックだ。3番は強い。守備力が高い。履正社に欠けるピースを埋める選手だ。6番は守備型サイドバック。飛び出す選手をしっかり捕まえる。8番と16番は守備で奮闘しつつ、8番は前線にも飛び出す。14番は中に絞る。29番は高さで勝ち、しかも正確に落とす。ポストプレーのスペシャリストだ。10番はエースストライカーだと思うのだが不調なのか、1対1に強い興国DFを抜けず、裏にも飛び出せず、29番の落としを拾っても打開できなかった。
さて、前半は1-0。ハーフタイムで衝撃的なアナウンスが。履正社11番交代。ケガではないと思うが、とにかく23番がFWに入り、前半不調の10番が左ハーフに。
後半途中に興国7番イン。シャドー。名前は確認できず。彼のドリブルは素晴らしかった。かつての興国ドリブラー。中央突破を繰り返す。後半は興国がやや押していたが、後半25分、履正社がすぐそばで追っていたのにペナ内で回して奪われて倒しPK。これを履正社が決めて1-1。ペナ内で回すのは全然ありだが、相手が複数3メートル以内に入る状態で回すべきではなかった。自信があったのだろうが……。以降履正社ペースに傾く。後半終了1-1. 10分ハーフの延長でも勝負付かず、PK戦は観るの苦手なのだが、結局履正社が決勝進出を決めた。
間違いなく両校は狙って全国制覇できる力があった。
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高校選手権大阪府大会準決勝 桃山学院高校-阪南大学高校 11月4日 14時10分 桜スタジアム ピッチ良 晴
桃山学院 監督:堀佳津之 GK 31 西川寛真 3年 RIP ACE DF 6 園部晃大 3年 セレッソ大阪和歌山 5 高岡達矢 3年 ディアブロッサ高田 3 柳川蒼真 3年 RESC 28 上野仁? MF 23 三好葵人 2年 大阪狭山SC 8 坂上宗太郎 3年 セレッソ大阪 19 谷本龍平 2年 セレッソ大阪 11 岸本羽琉 3年 ディアブロッサ高田 FW 9 畑野元貴 3年 奈良YMCA 10 岡村匠真 3年 ガンバ大阪門真
阪南大高 監督:濱田豪 GK 1 沖見駿介 3年 千里丘FC DF 2 藤本瞬 3年 大阪市ジュネッス 5 上田蒼太 3年 ガンバ大阪堺 4 弥榮琉 3年 奈良YMCA 3 梅原翔久 MF 8 木村宗太郎 3年 千里丘FC 7 碇冬真 3年 ガンバ大阪門真 13 柏大輝 3年 Er Sele United FC 16 瀬尾優斗 FW 18 岡田翔太郎 10 弓場潤哉 3年 千里丘FC
阪南大高のプログラム記載は全員3年生のため、学年前所属記載なしは下級生の可能性がある。
桃山学院 九番十番 十九八番二三十一 六番五番三番二八 三一
阪南大高 十番 十六 七番十八八番十三 三番四番五番二番 一番
実はこの後ライブの予定を入れていた。第1試合が延長PK戦になって40分遅れたため、第2試合を最後まで観られなくなって前半での撤退を決めたのでざっくりと。
桃山学院は引き気味でロングカウンターを狙う。個々の能力でははっきり落ちる。さて、大学の方の阪南大は90年代にプレッシングを取り入れ連動した攻守で関西を席巻した。が10年代以降攻撃にバランスがシフトして戦術は緩くなり、個人能力の高さで勝負するようになった。で、阪南大高だが、頭角を現したときは大学同様プレッシングだった。しかし濱田先生の好みではなく、勝つためにやったらしく、徐々に繋ぐサッカーにシフトした。しかし指導者には好みのスタイルとは別に指導が得意なスタイルというものがあり、それがプレッシングだったようだ。一度プレミアリーグに昇格してまるっきり通用せず、そういうチームはえてして自信喪失して変質するものだが、阪南大高の場合、プレッシング路線から、より個人能力へ、という方向になり、結果として何ら連動していない大学と同じく個人能力で殴る方向にシフトした。
で、今年の場合、目立つのは⑦碇である。スピードとキレで突破する。たぶんそれだけなら大阪ナンバーワン。プロになれるかどうかは分からない。スピードとキレというタイプは身体能力の物差しが変われば評価も変わる。ユース年代での物差しでずば抜けた選手がプロで活躍する、というものでもない。ただこの試合では圧倒的。先制点も彼が左から右上に叩き込んだ。つまりバランスもなかなか。⑩弓場はセンターフォワードだが、むしろスペース作りに持ち味がある。たぶん180センチを大きくは超えないんじゃないかな?④弥榮の統率力はなかなか。阪南大高の肝、ボランチ⑧木村の奪還力も素晴らしい。前半は一方的な阪南大高ペースで0-1。ここで帰った。
なお最終スコアは0-1。配信で観る限り阪南大高は前半でばてた。
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