2024年06月15日(土) |
近畿大会準決勝 大商学園−近江兄弟社 |
全国高校総体女子は全16校の大会である。関西枠は2校。つまり関西各府県の代表校6校が近畿大会で準決勝の勝者の上位2校を目指す。前年度は大阪学芸(大阪府)と日ノ本(兵庫県)だったため、今大会は大商学園(大阪府)と神戸弘陵(兵庫県)がシードで準決勝から登場し、1回戦の勝者の近江兄弟社と京都精華とそれぞれ対戦する。関西の場合、京阪神代表は全国でも上位を狙えるが、滋賀県はやや落ちて、奈良県和歌山県ははっきり落ちる、というのがこれまでの実績である。今年度から冬の高校女子選手権は1県1代表制になるので、今年は総体の段階で滋賀・奈良・和歌山の優勝校のレベルを把握したかった。
近畿大会女子準決勝 大商学園高校−近江兄弟社高校 6月15日 11時 三木防災公園球技場B 晴 ピッチ良
大商学園 十八十五 十六八番六番七番 十七十番二十十三 一番
近江兄弟社 十一九番 八番十五十番十六 六番五番二番四番 十二
大商学園は無難な守備から入るチームだが、強くなってからはビルドアップにも見るべき点がある。基本的には一番うまい選手に10番を与えセンターバックに起用する。今年もそうだ。リーグ戦では番号は違ったが。右センターバック20番も恐らく10番に準じるという意味合いで付けているのだろう。この二人とキーパーで回し続け、近江兄弟社が前から追わないこともあって、圧倒的に押し込む。インサイド6番8番は運ぶ能力に優れる一方でボール回収能力も高く攻め続ける。15番は開くことが多い。18番は強靭な身体がある。レフティー? 近江兄弟社は恐らく全員経験者。おそらく今後は標準的な全国レベルということになるだろう。5番はレフティーの左センターバック。大商相手に守備的プランから入る。とはいえデュエルではっきり劣勢で、攻撃面でも厳しい。タレントもいない。先週観た範囲では極めて厳しいだろうと予想がついた。
さて試合はゴール裏の木陰から観る。そして反対側で進むのでよくわからない。開始早々大商学園が先制。さらに18番が強烈な左足ミドルで追加点。2−0.これでほぼ勝負が決まった。また近江兄弟社のキーパーはキャッチングが怪しく足元もミスが多い。とはいえ耐えるだけの力はあるから大商学園に追加点を許さない。しかしついに28分、15番の右クロスに近江兄弟社キーパーが処理ミスを8番が決めて3−0とし、終了間際にも4−0となって大商学園が前半で勝負を決める。 が、後半に近江兄弟社キーパーが活躍しだす。一つの好セーブで流れを作り、おそらく本来の力を発揮し始める。とはいえ43分(後半8分)、左から右上に尽き上げるシュートで5−0。49分、裏取って流し込んで6−0。さらに右ミドルで7−0.アディショナルタイムにも決まって8−0で大商学園が勝利して全国行きを決めた。 大商学園は2年前の全国高校総体優勝校であり、今年も全国制覇を狙う力がある。楽しみだ。
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