サッカー観戦日記

2023年01月15日(日) 奈良県新人戦2回戦

高校新人戦について。主に全国高校選手権後に2年生以下の新チームで行われるカップ戦で、近年は県リーグの充実で新人戦が行われなかったりしていた。奈良県だと総体のシードを決めるために選手権で全国に行ったチームを除く7つの山で簡易トーナメントを行い、総体のシード8つを決める、という具合だった。ところが21年あたりから府県リーグを春から始めて以前は10月初めには終わっていた終了を12月まで伸ばし、その結果として1月2月が空くので、今年度から奈良県では再び新人戦がチャンピオンシップとしてがっつり行われるようになったのだ。

でフットボールセンターで開催されるこの日に足を運んだ。初めて奥のBコートでのゲームを観る。土手から観るのに中からでは行けず、外から回る。ちなみに近鉄橿原線の石見駅から東に20分強、25分近く歩く。

試合はメモ取ってません。

第2試合から観る。法隆寺国際対天理。法隆寺国際は前年県リーグ1部7位。天理は2部2位。法隆寺国際はよく繋ぎ天理はタテにカウンター。法隆寺国際は後方で広く回しショートパスで崩しバイタルエリアでボールを持つがラストパスが通らず、サイドに出すとクロスが合わない。奈良県トップクラスではない高校という目で見るとよく教えられていて綺麗なフットボールだが、全国レベルはもちろん関西レベルで通用するか?というと厳しいと言わざるを得ない。天理はカウンターとセットプレーだが、局面での強度がなく、それが法隆寺国際に回されていた要因だ。それでも流れからリードを広げていたが、ベンチのテクニカルエリアからの指示は精神的なことと反則するな、だけでした。来シーズン1部では厳しいでしょう。結局法隆寺国際0−3天理。

第3試合、雨が降って様相が分かったら帰る決断をする。生駒−奈良学園。生駒は昨年県1部優勝。奈良学園は昨年県2部3位。生駒は以前は古田先生に奈良育英の戦力を与えられたら面白いのに、と思っていたが十分な戦力がある。大柄で技術のある選手がそろっている。やってるのはJユース、というかトレセンサッカー。つまりキーパーを含めバックラインで大きく回し、空いている中盤に入れターンしトップが下がってポストで受け、「落とす」というより追い越す選手が加速するように前側に出し、確実に運べるスタイル。奈良県離れしている高水準のフットボール。トレセンサッカーと言ったのはチームとして連携が全くなく、戦術眼のある選手による即席チームに見えたからだ。たぶんシーズンが進めば連携が上がり各段にチーム力が上がるだろう。今はボールの出し手と受け手、そして飛び出す選手の3人の関係だけだ。一方奈良学園は最大限の集中を保ち奪ったら蹴って走る。天理と比べるとカウンターの意図が実現できていない。必死に守り、生駒の流れが絶えたら攻撃、という意図に見える。前半飲水タイムで帰路につく。結局スコアレスで終わり、PK戦で生駒が準々決勝に進出した。


 < 過去  INDEX  未来 >


T.K. [MAIL]