2022年12月18日(日) |
全日本U−15女子選手権準々決勝 大宮−C大阪 |
全日本U−15女子選手権は冬場開催に移り、準々決勝は「サッカーの街・刈谷」で開催されることが多い。ほかのカテゴリーとの兼ね合いから刈谷での準々決勝観戦の選択が多く、今年も刈谷に足を運ぶ。刈谷は税金で潤っているためか、公共施設を結ぶバスは無料だ。今年はほかの鉄道や観光と抱き合わせを考えた。まず枇杷島と勝川を結ぶ城北線、大府から知多半島に伸びる武豊線完乗プランを考え、さらにいまだに行ったことがない豊川稲荷を考えた。観戦前に城北線に乗るのがやっとで、試合後武豊線に乗ってから豊川稲荷に向かうと18時を回るが、実は拝観は18時まで。今拝観と書いたが、豊川稲荷は神社ではなく寺だった。調べて気づいた。伏見稲荷は大社。拝観というのは寺は「拝観」、神社は「参拝」だ。作法も違う。寺は一般に「一礼合掌一礼」。拍は打たない。神社は「二礼二拍一礼」だ。出雲大社とか例外はあるが。で、豊川稲荷に間に合わない以上、今回は断念する。JR勝川駅からやや離れた城北線勝川駅に行き、ディーゼルカーに乗って、高架線で街中の車窓を楽しみ、枇杷島駅構内での乗り換えでJRに乗り換え、刈谷駅から無料バスでウェーブスタジアム刈谷に向かう。Bリーグのシーホース三河戦があるため食べ物は大丈夫。
さて、女子の育成年代に触れておこう。高校生年代はクラブと高体連に分かれる。近年クラブ上位は高体連より優位だが極端に層が薄かった。中学生はクラブ主体で、関東は「3強」つまりメニーナ、浦和、千葉は優位で最近相模原が追随し、そして層が厚くなりつつある印象。関西はC大阪が優位だが、男子と違い関東は技術がしっかりしていて、関西は技術志向が少なかった。C大阪もINACもフィジカルや戦術志向で技術は落ちていた。がC大阪は風間八宏が入りいきなり技術志向に。INACも関西高体連随一の技術志向の京都精華から指導者を招き、一気に技術志向になることが期待される。ほかの地区のクラブについてはWEリーグの時代になりどう化けるか?
全日本U−15女子選手権準々決勝 大宮アルディージャ−セレッソ大阪 12月18日 11時 刈谷市総合運動公園多目的グラウンド(ウェーブスタジアム刈谷) ピッチ良 晴
大宮アルディージャVENTUS U15 セレッソ大阪堺ガールズU-15 GK 51 寺本唯香 GK 61 関口明日香 DF 23 佐藤百音 DF 42 釘田桃花 (Cap.) DF 42 加世田唯愛 DF 43 牧口優花 DF 44 長谷川和花 DF 56 西村絵衣瑠 DF 65 佐々木絵菜 DF 59 四本帆夏 MF 39 内山わか菜 MF 50 竹田葵 MF 45 渡辺夕那 MF 52 牧之瀬歩 MF 61 岩田紗久良 MF 53 飯田雫瑠 MF 66 大井みのり MF 54 中村心乃葉 FW 41 茂木未宙 (Cap.) FW 40 古田麻子 FW 48 飯田かれん FW 48 高山よぞら 控え選手 GK 50 中尾直美 DF 55 安田実愛 DF 46 金野有沙 MF 46 磯部真心 MF 22 横山莉央 MF 47 古御堂倫 MF 53 佐藤珠真 MF 57 田村胡桃 MF 63 福島花菜 MF 60 下高莉咲 FW 52 鎌形姫沙 MF 62 玉村海乃 FW 62 佐野澄泉 FW 44 堀江莉心 監督 小林凜 監督 今井誠次郎
大宮 四八四一 六六四五六一三九 二三四四六五四二 五一
C大阪 四八四十 五四五二五三五十 五六四三四二五九 六一
さて大宮は関東で台頭しつつあるチーム。むしろ以前C大阪がやっていた前から頑張って走り奪ってショートカウンターを狙う。もちろん基本的な技術もしっかりしているが、シンプルなプレーを心掛ける。C大阪は細かいプレー、遊び心のあるプレーを連発。大宮より強いとは言えない。まあ互角だが、面白いプレーは多い。プレーが若い。ボランチを経由するパス回しだが、線が細くミスが出るので大宮のねらい目で、C大阪はボランチで奪われるのでピンチが多い。センターバックは固く、特に左の43番は168cmありパワフルでノーステップで左足の強烈なキックがあり浮かせてサイドチェンジやロングフィードがどんどん決まり、むしろなぜU−15でプレーしているのか?年明けのU−18でもレギュラーで出られるのでは?と思った。10年前は女子で170cmあって技術がしっかりしているセンターバックは代表という印象だったが今のレベルなら競争のテーブルにつける、といったところ。エースの40番は身体の強さと運べる技術・スピードがある。チャンスメーカーとして期待。トップ脇の48番は技術はあるが線が細く潰される。54番はカットイン多用。53番は切り返しが深く、いい体制で持てば楽しみだが、まだ受け方はイマイチでボランチとしてボールロストも目立つ。右センターバック42番はリーダーシップがあり守備力は高いがフィードに自信がないのか、持ったら大宮が警戒しているのに43番にパスしてしまう。もう少しのびのびやればいいのに責任感からかなあ。
さて試合は互角の展開で後半大宮のパワーとスピードを兼ね備えた41番が右カットインから左隅に叩き込み先制。この1点を守り、大宮が初のベスト4に進出した。
この日はほとんど雲はなかったが強烈な北風がうなり、放射冷却で冷え込んだため、第二試合のJFAアカデミー福島対日テレ・メニーナの好カードも断念。Bリーグのテント村で豚汁を食べて、帰路についた。コンビニで紙パックのワインを買い、身体を温め、武豊線に乗ってから間に合う豊川稲荷も断念、帰宅し深夜のワールドカップ決勝に備えた。まあ疲れてアラームに気づかず後半終了間際に気づき、延長をテレビ観戦してアルゼンチンとメッシの戴冠を見たというわけだ。
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