サッカー観戦日記

2018年01月28日(日) 兵庫県高校新人戦準々決勝 神国大附−赤穂 滝二−明石南

私クラスのマニアになると関西から全国に行くようなチームは県の段階でチェック済みだ。特に府県リーグを観る滋賀・京都・大阪・奈良なら1部リーグクラスなら当然チェックしている。しかし赤穂は初見だ。西播リーグだし、新興チームだし、ここは見逃せないと思った。ユニフォームは予想通り「赤」だった。こういうことは多々ある。神国大附は県リーグ2部に落ちているが、チームの「格」としては1部クラスだ。


兵庫県高校新人戦準々決勝
神戸国際大学附属高校−赤穂高校
13時 灘高校グラウンド 人工芝 曇時々雪

神国大附         赤穂
−−−十番−−九番−−− −−−−−−−十番−−−
−−−−−−−−−−−− −−−二三−−−−−−−
八番−三番−−七番−十一 十九−二番−−七番−八番
二番−四番−−五番−六番 二二−二四−−三番−四番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

立ち上がり少し観て、純戦力的には神国大附がほぼ全面的に上回ることが分かった。技術も当たりも高さもスピードも読みも。ただし赤穂はよく声が出ていて、盛り上げる意識は高い。具体的な内容を伴ったコーチングが出来るようになれば強くなる。というか、この「声」の力でのし上がろうとしているのか。基本的にはロングボールに10番が競って23番が変化をつけるサッカーか。4分、神国大附のバックパスをカット、赤穂23番?左からがら空きのゴールにグラウンダーミドルで先制。0−1。神国大附はボランチ7番が確実な技術と展開力があり、9番は受け方が抜群に上手く冷静でリーダーシップもある。この二人は県選抜レベルかな?10番が点取り屋か。両サイドのスピードはなかなか。センターバック陣は勝ち続ける。そして前半終盤にヘッドで神国大附が追いつく。1−1。

ハーフタイム、赤穂8番から25番が左ハーフに入り、19番が右ハーフに回る。
前半はシュート数が少ない展開だったが、後半は力の差とスタミナの差が出て、神国大附の猛攻が続く。しかし赤穂もよく耐える。しかし後半32分、神国大附、11番の右クロスに9番合わせバー、跳ね返りを10番オーバーヘッド。2−1と逆転し、赤穂に再び点を取る力はなく、神国大附がベスト4進出。

赤穂について。35分ハーフだから何とか走りきれたが、戦力が劣る中で勝とうと思えば、コーチングによる適切なポジショニングと走力を鍛えるしかない。これから上を目指すチームの常だ。決定機は先制の相手のミスしかなく自分から相手を崩す力はなかった。守備力も厳しかった。今後はどういう方向性で行くかは分からないが、「声」の力で兵庫ベスト8まで行ったことはしっかり覚えていてほしい。

神国大附は間違いなく兵庫でも優勝を争えるだろう。以前のチームと比べてプレッシングが効いてない気はするが、そもそも相手は繋がなかったので何とも言えないし、守備もバックパスミスを除いては固かった。今後全体的にレベルアップすれば十分全国に行く力はあるだろう。




兵庫県高校新人戦準々決勝
滝川第二高校−明石南高校
14時30分 灘高校グラウンド 人工芝 雪



滝二           明石南
−−−十六−−十八−−− −−−九番−−十一−−−
−二八−−−−−−四番− −−−−−−−−−−−−
−−−二六−−二五−−− 八番−十番−−二一−十五
六番−十七−−八番−二四 十七−二番−−四番−五番
−−−−−十二−−−−− −−−−−一番−−−−−

滝二が確実にパスを回し、中盤のドリブラーが崩しにかかる。ただしいかにもこの時期の滝二らしく組織力は皆無である。以前兵庫一強時代は夏の時点でも組織を固めていなかった。大きく育てようという滝二のポリシーだろう。もっとも目立つのが左サイドバック6番で、強烈な左足で一気にサイドチェンジし、セットプレーでは正確無比なキックを蹴る。滝二最大の武器は6番の右コーナーキックだった。8番はバラバラになりがちのバックラインをよく統率しようとするが、早々に負傷交代。28番はキレある突破が売りのドリブラーでかなりポジショニングの自由を許され、エースかな?滝二は右CKをヘッドで先制。亜J菓子南は秩序だった守備を見せるが、セットプレーの守備が甘く、以降も苦戦する。セットプレーの守備の練習が足りていないのかな?さらに24番のポストプレーを明石南が後ろから引っ張ってPK。これを18番が右隅に決める。2−0。前半終了間際には6番の右CK、直接決まったか?3−0。ただしゴール取り消しだったかもしれない。前半終了。

後半に入り、さらに滝二は6番の右CKから数回チャンスを作る。後半20分回って追加点がなかったのと、ホットコーヒーが切れたのでここで帰路に就く。最終スコア6−0。やはり力の差があった。双方大きな成長の余地があるが、明石南の今季は苦しそうだ。滝二も現時点では神国大附ほどではないが、完成度の差であってポテンシャルの差は感じなかった。6番は兵庫選抜レベル。28番や18番の才能を感じる。プリンスまでに完成度を高めれば戦えそうだ。


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T.K. [MAIL]