サッカー観戦日記

2017年06月17日(土) 東海大会男子1回戦 岐阜工−静学 宇治山田商−帝京可児

東海大会男子は東海4県の高校総体予選各上位2校計8校によるトーナメント戦である。初日の1回戦は2会場で各2試合が行われる。この日は桑名会場を選んだが、バスで「大山田団地」バス停で降りてからバス通りに沿って真っすぐ進むとNTN総合運動公園サッカー場とあるが、NTN総合運動公園と表示のある左手の設備に入ると、広大な敷地全てがテニスコートでクラブハウスで尋ねると、サッカー場はずっと先ということで、15分くらいかかってさらにまっすぐ進み左手に人工芝グラウンド2面が見られる。大回りして駐車場手前側が会場だ。受付で確認するが、なんと一般用プログラムは市販されていない。この時点で嫌な予感がした。つまり真剣勝負ではなく、大会が盛り上がっていないのでは?という。
場内放送はメイン側で小声で全く聞こえない。
第1試合は岐阜2位の岐阜工対静岡1位の静学である。


東海大会男子1回戦
岐阜工業高校−静岡学園高校
6月17日 12時30分 NTN総合運動公園サッカー場B ピッチ人工芝 晴


岐阜工          静学
−−−十一−−九番−−− −−−−−九番−−−−−
−−−−−−−−−−−− −五番−−十番−−十一−
五番−七番−−八番−六番 −−−六番−−八番−−−
十三−四番−−三番−二番 二番−三番−−四番−七番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

立ち上がりから静学は上手いが様相がおかしい。つまりあからさまに上手いのだが、いわばそれだけで、有効なプレーが出来ていないのだ。突破も出来ないし、迫力不足だし、守備も甘い。これはBチームだったりモチベーション不足だったりと何かわけがあるな、と思ったら、控え選手主体とのこと。小柄な10番のテクニックや大柄な左ハーフ5番のキープは効いているが、まあチーム力自体はそれほどないと思った。これは全国高校総体に向けて何の参考にもならない、と。対する岐阜工はガチに戦っている。エース11番は力強くてスピード十分。4番は強い。6番は良いドリブラー。1分、岐阜工ペナ左FK、4番ヘッドが決まり1−0。13分、静学11番カットイン左足ミドルはセーブ、こぼれに詰めた5番流し込むも明らかにオフサイド。15分、岐阜工2番仕掛け9番左ループ、右に外れる。決定機。28分、静学10番ドリブルシュートはバーを叩く。決定機。35分ハーフの前半は1−0。

シュート数では静学が上回るも、明らかに岐阜工のほうが強い。特に11番を静学は止められず、サイドに開いては突破を繰り返した。岐阜工左の5番も高くて強い。

39分(後半4分)、静学オフサイド。そのボールを岐阜工GK1番間接FKを素早く蹴り一気に左裏へ。5番抜け出し左シュート。決まって2−0。GKの素早い判断と精度の高いロングキックで決まったが、静学も甘かった。44分、静学、左CKにニアで4番ヘッド、ファーサイドネットに決まり2−1。ここから両者交代を交え、静学が岐阜工の前で回し続けるも相変わらず突破がなく、ワンツーに頼り気味だがパワー差があって、止められ、カウンターから岐阜工11番が仕掛ける形が続く。完全に注文相撲にハマった静学が後半はこれ以上ゴールを奪えず、岐阜工が2−1で快勝した。

岐阜工は挙げていなかったが、ボランチ6番と8番が効いていて、崩されなかったし、4番やGKは終始安定していた。エース11番や4番、GKは伸びれば大学でも活躍するかもしれない。静学は全く参考にならず。




東海大会男子1回戦
宇治山田商業高校−帝京大可児高校
6月17日 14時30分 NTN総合運動公園サッカー場B ピッチ人工芝 晴



宇治山田商        帝京大可児
−−−十八−−十六−−− −−−−−九番−−−−−
−−−−−−−−−−−− 十一−十四−−七番−十五
十四−十五−−八番−十一 −−−−−六番−−−−−
六番−二番−−五番−四番 五番−四番−−三番−十三
−−−−−十二−−−−− −−−−−誰々−−−−−

双方ポゼッションチーム。宇治山田商業は後方での組みたてが良い。2番は右利きで両足での鋭いロングフィードがある。3番もキックが素晴らしい。GKもキックがいい。2番は高さはないが対人守備も地上戦やスペース察知も素晴らしく、上のレベルでもやれそうだが、大学ではボランチ適性だと思う。帝京可児では7番の飛び出し、13番の攻撃力は素晴らしいがこちらも様相がおかしい。メンバーを大幅に落としているらしい。ポゼッションでやや宇治山田商が上回り前半終了。

後半帝京可児が次々と選手交代し、本気モード化。交代出場の10番を軸に次々にスペースを突き始める。しかし宇治山田商業の堅い守備を崩すには至らない。後半20分、帝京可児、ついに右裏を取った10番がシュート性弾丸クロスをニアで14番蹴り込む。0−1。30分、右サイドバック13番のクロスを12番がニアで決めて0−2。34分には狭い局面に突っ込んだ8番のスルーパスに10番がニア上を強烈に破り0−3。バランスを崩した宇治山田商を突き放し勝利。内容的には0−1くらいの差だがバランスを崩した相手に強烈なカウンターを見舞った。


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T.K. [MAIL]