サッカー観戦日記

2017年03月04日(土) 兵庫県1部リーグ V神戸B−姫路 2部リーグ センアーノ神戸−県伊丹

兵庫県1部リーグ
ヴィッセル神戸U−18B−エストレラ姫路U−18
3月4日 9時15分 いぶき 人工芝 晴

V神戸          姫路
−三七−−三六−−二四− −−−−−−−二七−−−
−−十五−−−−二三−− −−−七番−−−−−−−
−−−−−十八−−−−− 十五−十番−−三八−二十
三五−十九−−二二−十六 六番−五一−−五三−五四
−−−−−十二−−−−− −−−−−十二−−−−−

立ち上がりからV神戸Bはパスを繋いで支配しようとするが、姫路の中盤の守備がよく、次々にカットされる。姫路はCBキャプテン51番が的確な指示を出しつつ、味方の闘争心を引き出し、しかもV神戸B、FW陣が引いて受けようとしてもラインブレイクして前で潰すのでV神戸Bは起点を作れず、前線・中盤共に姫路の守備が優っている。51番は頭が良く、たぶん高校の成績良さそう。51番が上がっても53番が声で味方をコントロールし、守備的LB6番(キヤマ)を自重させ、常にバックラインで数的優位を保っている。10番(ヒカル)は右利きだが、両足で裏を狙ったり、シンプルに捌いたり展開のパスを出し、中盤をコントロール。俊敏な38番(タイチ)はタッチの細かいドリブラーで囲まれても失わないし、どんどん突破に行く。15番(タクマ)は運動量豊富に左をアップダウンし、トップ脇レフティー7番は引いて受けて仕掛けたり、決定的な仕事ができる。27番(タカヤ)は懸命なフォアチェックが光る。6分、姫路、右に出たボールを20番切り返し左足シュートが鮮やかに決まり0−1。V神戸Bは右SB16番が常に上がるタイミングをうかがい、エース格の15番が自分で仕掛けようとする意識が高いが、囲まれてしまう。8分、V神戸Bは右CKで35番がファーでヘッド、外れる。決定機。15番は裏にボールを出し始めるが、姫路が全部オフサイドにする。24分、V神戸B15番、コントロールミドルはバー。決定機。28分、姫路、左で受けた38番がクロス、DFのマークを巧みに外した7番がワントラップ左足シュート。0−2。30分には姫路の右CK、7番が左足で直接狙うがセーブ。38分、V神戸B右クロスに15番合わせるがセーブ。40分、姫路の中盤のパスを23番カット、裏へだし36番決める。1−2。40分ハーフの前半終了。1−2。

後半開始。姫路のドリブルが冴えてくる。46分、7番、加速するドリブルからシュートは正面。直後にも10番カットから右の20番へ、トラップミスも決定的な形になりかけた。54分、V神戸B、右パスを36番シュートはセーブ。36番はリアルストライカー・タイプ?58分、姫路15番→44番。スタミナ切れ。44番もよく走る選手。62分、姫路44番の左クロス、ファーで20番シュートはペナ内ハンド。ちなみに警告は出ず。故意じゃなかったという判定か。このPKを7番が決めて1−3。70分、V神戸Bのバックラインでのパスを姫路7番カット、左に持ち替えシュートはサイドネット。姫路54番→3番(テッペイ)32分、V神戸B15番ミドル、外れる。76分にはV神戸B36番シュート、姫路GKナイスセーブ決定機。ロスタイム、姫路53番→39番。結局姫路が1−3で順当に勝利を収めた。

神戸は15番や23番(ユウマ)などが攻守に頑張り、36番という点取り屋もいたが、基本的にポゼッションできないと勝てないチームなので、姫路のプレスに大苦戦した。

姫路はタレント揃い。バックラインの安定感があるので、どこが相手でも戦えるだろう。クラブユース選手権で全国に行く力は十分ある。




クラブユース選手権の関西5枠のうち、Jユース4つを除く残り1枠を獲得してきたのは専用練習場を持つセンアーノである。近年はジュニアが素晴らしく、今年度は夏のフットサルと冬の少年サッカーの2大会ともに全国制覇という活躍ぶりである。旧ライオスの不祥事からのクラブ移行からある程度時間が立ち、昨シーズンは県1部リーグまで登ってきたが、まずまずの成績ながら1年で2部に降格。数年前まではプリンスも狙えるくらいの戦力で、クラブユース選手権でも健闘していたのだが…。2部では当然優勝候補だと思われるが、とにかく戦力を確認する。県伊丹もJリーガーを輩出していて、激しい守備で慣らす。

兵庫県2部リーグ
センアーノ神戸ユース−県立伊丹高校
3月4日 11時00分 いぶき 人工芝 晴



センアーノ        県伊丹
−−−二十−−四九−−− −−−四五−−九番−−−
−−−十九−−二三−−− −−−−−−−−−−−−
十一−−−十四−−−二六 十六−十番−−四八−二三
−−三番−十八−四八−− 六番−四番−−二三−七番
−−−−−十二−−−−− −−−−−十二−−−−−

センアーノは近年の戦術トレンドである3バックによるプレッシングを導入しているが、イマイチ機能していない。選手たちの戦術理解がまだ不足しているのに加え、県伊丹が中盤を省略して蹴ってくるチームで、サイドから徹底的にアーリークロスを狙ってくるチームで、戦術的意図を外されているのが大きい。センアーノは専用の人工芝グラウンドを持つだけあって、個人の蹴る止めるがしっかりしていてコンタクトへの強さは相変わらず。フォアリベロと言っていい、14番は相手陣深くまで飛び出すなど、かなりの自由が与えられている。23番と11番はいいタイミングで引いて受けたり、中盤で組み立てたり、飛び出したりとクレバーである。18番は気の利く左利きリベロである。県伊丹4番は長身でゲームを作りつつ、前に出て潰せてキックもいいキャプテン。結局センアーノはプレスにならず、後方から組み立てるスタイルになるが、個々の能力で優っていることと、おそらく本命は松のクラブユース選手権で今はチーム作りの段階であることから焦りは観られない。18分、センアーノ、19番が引いて受け、23番が上がり目でパスを受け、左に展開、11番からクロスが26番に合い、1−0。センアーノは個人で打開できるので、大きな展開でサイドが1対1になると極めて有利である。27分、11番が1対1を突破、クロスに19番ヘッド外れる。決定機。36分には県伊丹、右FKに20番合わせるが正面。結局前半は1−0でセンアーノリード。正直力の差は感じたし、県伊丹の蹴って走るサッカーは後半持たないと思ったが、最少失点で済んでいるうちはどうなるか分からない。

ハーフタイム、センアーノ49番→15番、20番→27番。11番の左クロスに27番合わせ、いきなり決まり2−0。5分、センアーノのクリーンシュート、県伊丹GKナイスセーブ。決定機。センアーノは15番が右ウイング、26番がFW。センアーノ、左クロスにいいタイミングでの飛び出しに23番、中で空くがシュートは上に外れる。51分(後半11分)センアーノ19番→27番。12分、センアーノ、27番はフリーで抜け出しパス、26番スルーして15番決める。3−0。センアーノ11番→16番が右SBに入り48番が左サイドバックの4バックに変更。58分、18番の右クロスを26番流し込み4−0。直後にはまぐれかもしれないが23番がブレ球ミドル。35分、県伊丹16番→50番。鼻血。結局後半は終始押したままセンアーノが4−0で圧勝した。

センアーノは一昨々年、一昨年がプリンスレベルの戦力だったが、不祥事の影響からまだ下部リーグだった。念願の県1部リーグに上がった昨年度は例年より戦力が落ちていた。今年は十分1部昇格を狙えるだろうから、そこからがプリンスへの挑戦だ。今年は個々の能力が高い。力強いブロックドリブルは健在。シュートも大胆に撃っている。こちらもクラブユース選手権が本命だろう。



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T.K. [MAIL]