2015年02月14日(土) |
和歌山県高校新人戦準決勝 和工ー初橋 和北ー海南 |
紀三井寺補助はバック側トラック上から観戦。人工芝を引いてくれているが、それでも固いし、高さもない。私は早目に来たから前列で観られるが、他の人は立ち見など大変そうだった。相変わらず困った観戦環境だ。和歌山市内にサッカー場一つ満足にないとは。サッカー場を作らないのは貧乏なのではない。貧相なのだ。日本のサッカー界というよりスポーツ界、ひいては行政が。
和歌山県高校新人戦準決勝 和歌山工−初芝橋本 紀三井寺補助陸 13時30分 晴れ ピッチ良芝
試合は35分ハーフ。
和工 初橋 −−−十八−−九番−−− −−−九番−−十番−−− −−−七番−−六番−−− −−−−−−−−−−−− 八番−−−十九−−−五番 七番−六番−−八番−二一 −−二番−四番−三番−− 十三−四番−−二番−三番 −−−−−十二−−−−− −−−−−一番−−−−−
試合開始すぐに気づいたのは初橋GKキャプテン1番がよく声が出て、しかも内容が具体的かつ的確で、頭の良さを感じるいいキャプテンだということ。前に出る判断もいい。ただあまり大柄ではないし、シュートが飛んでこないために、シュートストップの才能は判らない。初橋は全体に一芸選手が多い。右サイドバック3番が元気印で声がよく出て積極的にアップダウンする運動量がある。しかしスペースがないと詰まる。21番は正確な右足の持ち主でクロスやFKが武器。7番がスピードと力強さを備えたドリブラー。9番は高くてパワフルなポストプレーヤー。8番はタメを作れて左右にボールを振り分ける。10番は起用で細かい局面を打開する力がある、というより細かいプレーにこだわる。それぞれ個性を発揮しようとするが、イマイチこの時期は噛み合っていない。 8分初橋、7番の左クロスを9番高いヘッドも弱い。11分、初橋、右FK21番の壁4枚、ファーを狙うがクリアされ左CKへ。これも21番がニアを狙うがクリア。和工も裏へ、6番ナイストラップも9番へ出しヘッドはカットされる。18分、和工7番がフォアチェックからカット、左シュートは外れる。決定機。16分、初橋、ループシュート、上に外れる。17分、初橋13番の左クロスを9番がファーでヘッドも右に外れる。決定機。13番も足元はいい。18分、初橋6番が左足ミドル、上に外れる。20分、和工、自陣FKを4番放り込み18番落とし9番シュートもわずかに右に外れる。決定機。21分、初橋、右FK、21番、35mあるところを壁3枚、ファーの9番届かず。24分、和工18番に当て、9番位スルーパスはカット、左CKに。25分、和工19番が力強くカット、32分、初橋21番のFKに4番競って9番へ、届かず。前半は0−0。
前半シュート数は4(3)対3(0)、CK数1対1、GK数4対2、オフサイド数1対0、クロス数5対5、ファウル数4対8、FK数0対2。和工は一言でいえば守備のチームなのだろうが、キャプテンの4番からあまり声が出ず、オーガナイズされていないし、1対1も強くない。インサイドの3人もタテに速いサッカーで攻撃は2トップ任せになっている。ポジションチェンジも飛び出しもなく、カウンターで2トップに託す以外の攻撃が見当たらない。このままでは苦しいと思ったらハーフタイムに手を打ってきた。4バックに変更である。
和工 −−−十八−−九番−−− −−−−−六番−−−−− −八番−−七番−−十九− 二番−四番−−三番−五番 −−−−−十二−−−−−
後半開始すぐ初橋7番シュート、ワンタッチあり右CKへ。41分(後半6分)初橋、7番のクライフターンからタテに突進、ペナ内でスライディングタックルもノーファウル。43分、和工6番→10番。44分、和工、19番裏へ、18番ブロックドリブルも初橋DFカット。46分、初橋10番の左からの右足クロスにペナ内9番トラップが浮くが、和工DFの手に当たりハンドでPK。これを10番蹴るが、左の甘いコースに飛び、GKキャッチ。失敗。47分、和工18番ポストから8番左クロスをファーで5番のしかかるがファウル。49分、初橋、ポストプレー10番から9番ミドル、正面。決定機。50分、和工18番→11番。18番は良く身体を張っていた。和工9番がダイレクトで裏の11番へ抜け出しかけるが初橋GK素晴らしい飛び出しでカット。51分、和工8番が一気にサイドチェンジ、5番が右深くからクロスに初橋DFがニアで触りオウンゴール。1−0。52分、初橋4番に警告。故意にシャツを引っ張る。右40度30mFKを10番蹴り、ファーで4番ヘッドも上に外れる。55分、初橋7番、左FKにニアで逸らすが右に外れる。決定機。直後にも13番の細かい突破からクロスを21番ヘッドも和工GKナイスセーブ。決定機。60分、初橋、いつの間にか21番に代わって入っていた11番が中央で細かい局面を4人抜き中央突破のスーパープレーも最後は和工GKナイスキャッチ。60分、初橋7番→19番。そのまま左ハーフ。FW。和工カウンターから左シュート、右に外れ、9番右クロスに8番シュートも正面。決定機。68分、和工3番に警告。初橋10番の突破倒した。ロスタイムは3分。初橋放り込みに9番落とし3番左シュートはワンタッチあって上に外れる。右CKは9番落とし13番ボレーもわずかにバーの上。結局1−0で和工が逃げ切った。
後半シュート数3対6(2)、CK0対5、GK7対1、オフサイド数1対0、クロス数1対5、ファウル数5対3、FK0対1。
実力的には初橋が上だったと思う。噛み合っていないが個々の能力は昨年ほどではないにせよ高かった。まあ新人戦だし。しかし和工も決定機を奪っており、勝者に資格があったのは確かだ。シュート数も五分。和工は声が出ておらず、組織だった攻守が披露できなかった。ただ懸命に走って粘っており、それがオウンゴールという形で実った。
和歌山県高校新人戦準決勝 和歌山北−海南 紀三井寺補助陸 15時315分 晴れ ピッチ良芝
和北 海南 −−−−−九番−−−−− −−−−−十番−−−−− −十番−−七番−−十三− −十一−−七番−−九番− −−−六番−−八番−−− −−−十三−−四番−−− 四番−二十−−三番−二番 二十−六番−−五番−二番 −−−−−一番−−−−− −−−−−十二−−−−−
双方4−2−3−1のミラーゲーム。和北は基本的にドリブルチームなのだが、突破力があるのが10番くらいで、あとは一人外しても2人目にかかる。突破しきれないドリブラーが多い。キャプテンは9番。対する海南はパスサッカーを志向しているが、こちらも繋ぎきれない。10番はドリブラーでカウンターからの突破力が見事。キャプテンは6番。和北は右足FKを8番、左足FKを6番が担当。立ち上がり両者ロングボールが多い。9分、和北、左FK、8番のキックをカット、クリア、これが最高峰に残っていた2番に戻るが、なんと目の前の相手を抜きにかかりカットされ、海南10番ドリブル、1対1は追いつかれカット。決定機。10分、海南左クロス7番から浮き球で9番へターンしたところ和北DFの手に当たりハンドでPK。これを6番が左上に決めて0−1。海南先制。13分、和北、10番仕掛けて7番へ、左クロスはカットで左CK。8番のキックから10番へ戻しタメて4番左クロス、クリア。21分、和北右FK、8番のボールのこぼれが10番へ、ペナ内ゴールエリア近くから左の20番へ、シュートはGKセーブ。超決定機。27分、海南バックパスを和北9番奪うがタッチが大きくGKキャッチ。28分、和北右クロスの10番ボレー、GK正面。決定機。海南10番は体格がありスピードはそれほどでもないが、ドリブルは本当に上手い。31分、和北10番タメて4番が裏を取りシュートも左ポスト。決定機。32分、海南、ロングボールを10番落とし7番、左シュート、左隅もキャッチ。決定機。36分、海南11番高速ドリブルも最後はスライディングタックルでカットされる。結局前半は0−1で終了。
前半シュート数8(3)対2(2)、CK数5対0、GK数0対4、オフサイド数1対2、クロス数2対2、ファウル数4対8、FK数2対0。両者持ち味を発揮しきれてない印象。和北のほうが一枚上だが、現時点での話で、海南もパスサッカーが完成すれば10番という切り札や11番と9番のスピードのあるサイドアタッカーがいるだけに判らない。
ハーフタイムで和北13番→19番。右ハーフ。
後半開始。38分(後半3分)、またも和北、自陣ドリブルをカットされ海南11番突破も最後はカット。41分、和北、細かくつなぎ、左より9番がヒールで落とし7番がちょっと右に、10番ミドル、右隅に決まる。1−1。44分、和北10番ミドルもセーブ。9番広い右に外れる。決定機。右CK。和北7番→25番。左ハーフで10番がインサイド。10番は自由に引いてゲームを作り始める。基本トップ下だがボランチの位置にしばしば下がる。海南、横パスカットから11番高速突破、左シュートはキャッチ。決定機。46分、海南、13番→8番。53分、海南9番→19番。CFに入り、10番トップ下で7番が右ハーフ。10番は1トップで相手ボールを追いかけまわしていたし、消耗しているはずなので、今度は19番に追わせる意図だろう。それに押し込まれ始めて10番のカウンターもなくなっていた。54分、和北10番のスルーパスに右の19番折り返し、左25番シュートも正面。決定機。55分、和北10番、上手いトラップから左25番にスルーパスはカット。57分、和北カウンターから25番が4番に出すが左CKに。59分、海南、裏19番へ、和北GK飛出しカット。60分、和北、海南の自陣パスを19番カットダイレクトで右の9番へ、1対1、GKが左にヤマを張るのを見て右上隅に叩き込む。2−1。62分、和北、じっくり回しいきなり左の25番が裏を取るが、DFカット。66分、海南20番、4番→8番、6番。8番がCB、6番がボランチ。68分、和北25番の右CK、左ヘッドは上に外れる。72分、和北10番のスルーパスに25番シュートはセーブ。決定機。和北9番→14番。結局2−1で和北が逃げ切り。
シュート数9(6)対1(1)、CK数6対1、GK数3対4、オフサイド数2対3、クロス数0対1、ファウル数4対3。和北が現時点で1枚上だったのは確かだが、海南も追いつける。和北は10番の適性ポジションはどこだろう。ドリブラーなんだろうがスピードとかキレが抜群なわけではないので、爆発的な突破力は期待できない。むしろ後半のパスセンスが目についた。たぶん今年は10番中心のチーム作りになると思うので、活かし方しだいになると思う。8番と6番も能力は高い。海南だと10番、それに11番のスピードなんだろうが、何よりパスサッカーの完成が待たれる。そうすれば、ドリブルも活きてくるだろう。
しかし海南と打とうとして下院案と出るのには辟易とした(笑)。
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