| 2013年11月16日(土) |
高校選手権奈良大会決勝 五條−一条 |
の時期遠方は関西私鉄放題チケットを使う・３日間で５千円。だから奈良でも和歌山でも料金的には同じだ。しかし和歌山決勝は今年何度も見た近大和歌山対初橋なのでパスし、今年初観戦の五條を選ぶ。ならは隣県といっても橿原までなら高槻市駅から２時間くらいかかる。阪急で烏丸まで出て地下鉄・近鉄と乗り継ぐが、あいにく橿原公園前までは鈍行しかなく、すごく時間がかかった。急行は３０分に一本なので、地下鉄京都駅で乗り換えて、近鉄橿原特急に乗ればよかった。
京都と違ってならの地理には詳しくないが、平城京にも一条通や五条通はあると思う。一条高校はもちろんなら市内の高校だ。市立。しかし五条ではなく、五條で、奈良市内でもなく五條市内の高校だ。以前プリンスで観て以来の観戦。
奈良は決してレベルは高くない。その中で今年の一条を観る限り、このレベルなら奈良ではダントツで夏冬とも全国に出るかと思っていた。そしたら夏は奈良育英に敗れ予選敗退。県リーグでは一条Ｂが奈良育英Ａと引き分けているくらいだし、絶対的に優位かと思っていた。そこで五條の健闘を期待して足を運んだ。
高校選手権奈良大会決勝
五條高校−一条高校
橿原公園陸 １１月１６日 １４時 ピッチ並 晴れ
五條 一条
−−−中尾−−北森−−− −−−山嵜−−河池−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
西川泰−本井�∈緞棔歙湘帖‖臙�−松室�◆殍戞檗蘖�田
古場−前田−新井−西川祐��江川��長畠−−山中−橋口
−−−−−松岡−−−−− −−−−−森岡�◆檗檗檗�
五條
ＧＫ ４１ 松岡一聖 １８０ ７０ ３年 新庄中
ＤＦ １６ 古場悠貴 １７０ ６４ ３年 八木中
４８ 前田和輝 １６６ ６２ ３年 五條フットボールクラブ
５３ 新井啓介 １６８ ５９ ３年 五條フットボールクラブ
７８ 西川祐一朗 １７０ ５３ ２年 ディアブロッサ高田ＦＣ Ｕ−１５
ＭＦ ６８ 本井翼 １６６ ５６ ２年 法隆寺フットボールクラブＵ−１５
５４ 北森陽介 １７２ ６４ ３年 八木中
５５ 阪本悠希 １７０ ６６ ３年 五條フットボールクラブ
１０ 西川泰史 １６８ ６１ ３年 ディアブロッサ高田ＦＣ Ｕ−１５
ＦＷ ５６ 中尾昌弘 １７３ ６７ ３年 畝傍中
５７ 西田秀平 １６６ ５５ ３年 ポルベニル カシハラ
一条 監督：前田久
ＧＫ １ 森岡和哉 ２年 １７５ ７３ 奈良ＹＭＣＡジュニアユース
ＤＦ １３ 江川航 ２年 １７６ ６２ ディアブロッサ高田ＦＣ Ｕ−１５
３ 山中拓也 ３年 １６７ ６２ 富雄南中
５ 長畠裕大 ３年 １７５ ６４ 富雄南中
９ 橋口雅史 ３年 １６４ ５８ 奈良ＹＭＣＡジュニアユース
ＭＦ ８ 堀裕貴 ３年 １７５ ６７ 天理フットボールクラブ
７ 奥田貴朗 ３年 １７３ ６６ 法隆寺フットボールクラブＵ−１５
６ 松室直希 ２年 １８３ ７１ ディアブロッサ高田ＦＣ Ｕ−１５
ＦＷ １４ 山嵜大志 ３年 １７３ ５８ 法隆寺フットボールクラブＵ−１５
１０ 大棚紀輝 ３年 １６７ ５４ ＳＯＬＥＳＴＲＥＬＬＡ ＮＡＲＡ ２００２
１１ 河池良樹 ３年 １６８ ６１ 奈良ＹＭＣＡジュニアユース
両校ユニフォームが濃色で区別がつきにくい。一条が胸に横に一条のラインが入っているのと、五條の背番号がやたら大きいので区別できるくらいだ。五條がエンジ、一条が緑。普通一方が濃い色なら、もう一方は薄い色にならないか？
立ち上がりから一条が支配。五條は引いて守る。一条のストロングポイントはなんと言っても中盤ですね。夏前は奥田と堀がドイスボランチを組むことが多くて、関西最強コンビと評していたのだが、この二人、体つきががっちりしていて当て方も上手く、ボール奪取能力が高い。バックラインを上げてのハイプレスが持ち味の一条にはうってつけのコンビだ。しかも堀は左足での鋭いグラウンダーのパスを快速ＦＷにどんどん入れ、奥田がやわらかいパスを得意として自らも突破できるなど、攻撃力も非常に高い。しかし夏以降工夫をしてきた。巨漢松室をボランチに入れ、ロングボールを拾う能力を上げてきた。しかも当初は守備専用ボランチと思われた松室だが、自ら前線に飛び出してタメを作れるようになり、攻撃のバリエーションまで増えた。奥田はサイドで攻撃力を発揮できるようになった。五條は左の１０番・西川がなかなかの技巧派。しかし奥田に封じられる。右の西田は何度か快速を活かしての突破を見せる。１１分、五條57西田がいい突破を見せ、ファウルゲットで右ＦＫ。55阪本のキックを56中尾ファーでヘッド、バー直撃。１３分には��西川が左突破、しかし一条�П�田がチャージでカット。１７分、一条��大棚のスルーパスに��山嵜が左に抜けコーナー獲得。��河池のキックをニアで逸らすがＧＫキャッチ。双方ともセットプレー以外では形を作れない。一条のＦＷは快速でスペースを与えられれば生きるタイプだが、五條は徹底的にスペースをつぶす。また中盤も繋いでこないので、一条のハイプレスも効かない。一方で五條に葉まったく攻め手がない。これは疲れた時点で一条が次々加点するパターンだな、思い始めた２７分、��松室から�П�田に出て、タメて右をオーバーラップした��橋口のクロスに��河池ヘッド、決まって０−１。３１分には��堀のスルーパスに��松室が左スペースに飛び出しクロス、あわず。終盤には��大棚のスルーパスに��松室が左を駆け上がりシュートは上に外れる。決定機。結局前半は０−１で終了。
後半も流れは変わらない。しかし４7分、五條、右８０度２２ｍＦＫに55阪本シュートもわずかに右へ外れる。前半のバー直撃弾とこれが決まっていれば五條の流れになったのだろうが、力の差がある相手に決定機を決められないと苦しい。４９分、一条、右ＣＫで��堀の左足を直接狙いＧＫパンチもこぼれを��河池シュート、こぼれを��大棚が決めて０−２。５４分、五條、右クロスに68本井ミドルレンジのダイレクトボレー、正面。五條68本井→58東元真央（181ｃｍ）、54北森→76岩井伸仁（２年）。６０分、五條ＦＫ55阪本が裏に出すがＧＫ�／慌�が体勢を崩しながらキャッチ。６２分、一条、松室が左スペースに飛び出し��山嵜へ、突破倒されＦＫ。警告に該当するファウルだが五條に慶国出ず。その左７０度２２ｍＦＫで堀の左足シュートはカベに当たる。右コーナーへ。その右ＣＫ、堀の左足はヘッドがバー、こぼれを��松室が押し込む。０−３。６４分、五條41松岡→31小寺銀河。敗色濃厚とはいえ、このＧＫ交代はどうかと思う。特に松岡にミスがあったわけでもなし、ベンチが勝負を諦めたように映る。７１分、一条、右ＣＫで��橋口が右足で蹴り、��松室がヘッド、ブロックされるも��山嵜蹴り込む。０−４。ここで五條78西川→69玉田？浜田？プログラムに記載なし。一条��堀→��藤原正彬。７３分、五條��西川泰が左突破、クロスもゴール前誰にも合わず、むなしくボールが横切る。７６分、一条��大棚→�瓜嚇直�督。７９分、一条、右クロスにポストで落とし�瓜嚇張潺疋襪皀弌次７覿稗亜檻瓦能�了。一条が全国大会出場を決めた。
まあ順当勝ちでしたね。一条の強力な中盤が支配してチャンスを作り続けた。ＦＷも山嵜のスピードや河池の得点センスなど、全国でも通用すると思います。というよりハーフカウンターの得意な一条は同等レベルの相手にこそ魅力を発揮できるチームだと思う。松室は化けた印象。飛び出してのキープはＦＷ陣がタメを作れるタイプじゃないだけに破壊力がありました。��大棚はわかりやすいスピードを生かしたサイドアタッカー。そして前述の奥田と堀は全国でも標準以上のレベルにある選手。攻勢でも守勢でも力を発揮できる得がたい選手です。一条が全国で上位に進出できるかどうかはこの２人にかかっている、といっても過言ではないと思う。いずれにせよ、今年度の一条は全国制覇も可能。私は全国大会出場校中４０校くらいは全国制覇可能だと思っているが、一条は上のほうだと思う。久しぶりに奈良から大型チームが登場した。期待は大きい。
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