サッカー観戦日記

2013年08月23日(金) 全中準決勝 帝京可児中−築陽学園中 神村学園中−伊達中(2試合同時観戦)

全中はますます私学と公立の格差が広まり、今年は出場32校中11校が私学だ。しかも私学は公立中にほとんど負けず、ここまでに消えた中学の大半は私学同士の潰しあいによるもの。ベスト4も3項が私学だ。私学の中にはクラブチーム並みのところもある。


第44回全国中学校サッカー大会
帝京大可児中−築陽学園中
10時 浅中公園総合グラウンド ピッチ良 晴れ 36℃

帝京可児         築陽学園
−−−−−前田−−−−− 結城−−−過能−−−寺崎
加藤−石田−−奥崎−福田 −−−梅林−−小栗−−−
−−−−−大峡−−−−− −−−−−大場−−−−−
若林−福岡−−三島−村田 山川−津留崎−中村−安藤
−−−−−川地−−−−− −−−−−北條−−−−−


GK  1 川地?馬(漢字が登録されていない)
DF  2 村田柊人
    3 三島拓
    4 福岡篤宣
    5 若林大聖
MF  6 大峡寿晃
    7 石田雄大
    8 福田航希
FW  9 前田瑠依
   10 奥崎寛史
   11 加藤優之介

築陽学園中
GK  1 北條憧也
DF  4 中村勇斗
    5 津留崎隼
MF  2 安藤天翔
    6 山川優希
    8 小栗拓也
   16 大場拓歩
FW  7 結城千大
   10 過能大貴
   11 寺崎忠仁
   13 梅林昴生


マイボールのキックオフ、築陽学園中はハーフウェイラインに8人並ぶ奇策から攻め込む。しかしあっという間に帝京可児中ペースとなった。とにかく支配力が圧倒的でアタッキングサードで自在にパスをまわす。��奥崎君は細かいタッチが特徴的で小さなエリアを短いパスを通す。��前田君との呼吸もぴったり。��加藤君は快速で単純にスピードでタテに抜けるドリブルと、細かいタッチで中に切れ込み、密集を抜けるドリブルがあり、ちょっと止められない。福田君は両足でのタッチが正確で、多分レフティーと思うが右足でも蹴れる。CBコンビはともに屈強で、しかも正確なキックでフィードやサイドチェンジを決める。築陽学園中はただただ耐えるのみ。10分、��前田君のポストから��加藤君がドリブルで左を突破、これは左コーナーキックになる。それを��奥崎君が右足で入れ、ファーで�ゼ穃啖�が落とし��三島君がミドルもブロック。左隅を襲うコース。築陽学園中も��寺崎君がトリッキーに落とし�Х訃觀�がミドルもセーブ。決定機。13分、帝京可児中��三島君が展開し��加藤君が戻し�Ю佚跳�がミドルも上に外れる。この時間帯帝京可児中がアタッキングサードで20本以上パスをつなぐシーンもあり、その圧倒的な支配力から力の差は歴然としている、と思った。21分、帝京可児中、�ゼ穃啖�の左クロスを��奥崎君がフリーでシュートも上に外れる。超決定機。22分、築陽学園中、��山川君の左クロスを��寺崎君が左足ボレーで決めて築陽学園中がまさかの先制!0−1。直後に帝京可児中、スルーパスに��加藤君が抜けて飛び出したGKの前で触るがわずかに右に外れる。超決定機。27分、築陽学園中��山川君に警告。ペナ手前で突破を倒した右45度27mFK。��奥崎君(右足)と��福田君(左足)が構え、福田君が左上隅にカーブをかけて決める。1−1。29分、築陽学園中、カウンターから��過能君が抜け出てGKと1対1になりかけるも止められる。直後にも背後を取られたところを��三島君がシャツを引っ張って止めて警告。結局前半は1−1で終了・

シュート数8(4)対4(3)、クロス数5対3、ファウル数4対4。力の差や決定機数から言ってほぼ帝京可児中が勝つだろうと見てもう一方の準決勝へ移動する。帝京可児は��奥崎君、��前田君、��加藤君のコンビネーションを寸断すれば攻撃力が半減するが、CBコンビのフィードや��福田君のキックもいいので、10中8,9優勝するだろうと思った。ちなみに最終スコアは3−1で帝京可児中の勝利。



隣の陸上競技場に移る。前半はスコア動かず。ちなみに鹿児島対北海道を平日に岐阜で行い、しかも隣で地元岐阜のチームが出るためか、こちらは悲しいほど観客が少ない。帝京可児−築陽学園中の試合は盛り上がっていたのに……。

第44回全国中学校サッカー大会
神村学園中等部−伊達中
10時 浅中公園総合グラウンド陸 ピッチ良 晴れ 36℃

神村           伊達
−−−−−吉沢−−−−− −−−安藤−−長谷部−−
山路−−−高橋−−−隅元 −−−−−−−−−−−−
−−−尾上−−白谷−−− 白山−−林−−鈴木−尾崎
愛川−則松−−西元−坂井 高橋−阿部−−江口−秋山
−−−−−冨吉−−−−− −−−−−武者−−−−−

スタメン
神村学園中等部 監督:有村圭一郎
GK  1 冨吉優斗
DF  3 愛川陸斗
    4 則松圭吾
    5 西元耀星
   12 坂井蒼矢
MF  6 隅元聖
    7 尾上翔也
   10 白谷康旭
   11 麓大地
FW  7 七呂拓実
   14 高橋大吾

伊達市立伊達中 監督:菅田浩之
GK  1 武者大夢
DF  2 秋山宗一郎
    3 白山蓮
    4 江口尋紀
    5 阿部竜大
MF  6 高橋耕平
    7 長谷部凌央
    8 林佑樹
   10 鈴木理久
   11 川村航哉
FW  9 安藤颯太


選手交代等は割愛。
神村学園中がボールを支配し、伊達中は前からプレスに行くのではなく、引いて守る狙いがある。人数をかけて守り、最後のところでシュートは打たせない。そして古典的なゲームメーカー��鈴木君がロングスルーパスを狙ったり、がっちりした体を使ってのブロックドリブルで運び、決定的なパスを出したり、押し上げる味方に落としたりと、伊達中が完全に鈴木君中心にチームを作っていることがわかる。��林君にはその分守備の負担がかかるが、忠実にスペースを潰す様は森保一(現広島監督)を思い起こさせるようだ。��安藤君はスピードがあり、鈴木君から決定的なパスを受けようと、マークを巧みに外す。8分、伊達中、�G鮖碍�のパスを左にCBのマークを外した��安藤君がそのままシュート、決まって0−1。12分、伊達中��鈴木君がスルーパス、��安藤君に通るが、ややもたつき止められる。超決定機。14分、伊達中ハーフウェイライン付近でボールを奪い、やや右よりの鈴木君へ、GKが前に出ているのを見て、いきなり45mのロングループシュート、決まって0−2。神村学園中はますますポゼッションを高めるが、シュートはブロックされたり、最後が崩せず、人数をかけた伊達中の守備の前に苦戦。伊達中は一人一人の止めて蹴る基本がしっかりしていて、地元小学生からの育成がしっかりしていることを思わせた。基本的には��鈴木君のワンマンチームなのだが、今の全中ではチームに穴があれば徹底的に突かれるし、1対1で簡単に負けるようでは守備の組織が構築できない。人数をかけて守るといっても簡単な話ではないのだ。22分、神村学園中��高橋君がポストに入り、鋭いターンからミドル、上に外れる。この高橋君もなかなかのタレントだ。23分には��山路君が中から仕掛けてシュート、上にわずかに外れる。決定機。この山路君は小柄だが俊敏でなかなかの突破力。25分には伊達中��林君が左足ミドル、強烈だが左に外れる。ミドルを持っているのも森保一っぽい。30分、神村学園中、�Ъ系し�の左クロスを��高橋君が決めて1−2。しかし反撃もそこまで。結局1−2で伊達中が決勝進出した。

決勝進出の両校を観て思ったことは20年前の全中京都大会だ。つまり(出てなかったけど)高原直泰が2年のときの東海大一中対天才・大野敏隆率いる南橘中だ。11人全体の個々の能力は東海大一中のほうがはるかに上だった。そもそも当時サッカーに力を入れた私学中自体ほとんどなかった。それに対し、ピッチ上の22人中最も才能のある選手を擁する南橘中がどう対抗するか?ゲームは東海大一中の完勝だったが、大野は才能を存分に示した。

翌日の決勝で帝京可児中がボールを回し、伊達中が引いて守る展開になるのはわかっている。とはいえ伊達中の��安藤君の動きなら、スピードに難がある帝京可児中CB陣のマークを外せるだろうし、その瞬間��鈴木君からのパスが通るパターンも考えられる。すべてがうまくいけば伊達中にも勝算がないわけではない。圧倒的な帝京可児中の攻撃力を抑えるのは至難だが。さて、どうなるか?(観戦記書いた時点で結果はわかっているが、このような分析はあらかじめツイッター上で呟きました)


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