女子インカレはかつては神戸で年末に１６校による集中開催だった。それがグループリーグを採り入れたり、準決勝以降を東京開催にしたりと少しずつマイナーチェンジを加え、今年度は出場校を２４校に増やして一発トーナメント方式である。地方勢が全国レベルに追いついた、と思ったのがつい昨年のこと。だから地方が２枠になると。第２代表のレベルが不安になる。時期尚早なのではと思う一方で、地方勢が力を伸ばしたのは全国の経験があるからでもあり、２４校に増やすことで地方勢の層を増してくれるのではないか？という期待感もある。
さて今大会の会場は三木防災公園。４ヶ所のピッチが取れる一方で、ピッチに距離があり移動が大変だ。ここで４試合同時開催×２の方法で行なわれる。これに対し同時観戦を敢行する。クラセンと同じ観戦方式。１試合じっくり観ないのは邪道だが、全チーム、特に地方勢を観たかったので。しかも三木防災公園は終バスが早い。第２試合の後半３０分で帰らなければならない。ちなみに準々決勝までは４０分ハーフ。初戦不戦勝８校は実力校なのでシードされたのだろう。
新福大は北信越4校中1位。新潟大を１２−０、北陸大を３−０で破って突破した。対する神大は昨年優勝校ながら今年の関東リーグでは6位に終わったのでシードを逃したものと思われる。
女子インカレ１回戦
新潟医療福祉大学−神奈川大学
１１時 三木防災陸 ピッチ良 晴れ
新福大 神大
−−−大友−−高橋−−− −−−瀬川−−柴田−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
甲斐−菊池−−関根−吉永 鶴見−五ノ井−丹羽−天谷
目黒−堀越−−比嘉−今井 神山−當銘−−千田−上荒
−−−−−佐藤−−−−− −−−−−長谷−−−−−
新福大 監督：秋山隆之 全員1年生
ＧＫ １ 佐藤智奈美 170/68 日本航空高
ＤＦ ４ 今井唯 158/47 前橋育英
３ 比嘉ちなつ 160/53 美里
５ 堀越香央里 154/52 明成
２ 目黒真里奈 158/48 アルビレックス新潟Ｕ−１８
ＭＦ ９ 吉永結希 162/48 前橋育英
８ 関根歩美 164/49 前橋育英
６ 菊池優花 158/50 山形城北
７ 甲斐そらみ 155/50 鳳凰
ＦＷ １０ 高橋美夕紀 162/58 鳳凰
１３ 大友奈保 159/56 明成
神大
ＧＫ １ 長谷好美 170/59 １年 大商学園
ＤＦ １２ 上荒友美子 158/45 ３年 神村学園
５ 千田満里奈 163/50 ４年 横浜国際女学院翠陵中学・高校
６ 當銘美幸 158/50 ３年 琉邦クラブ
１０ 神山典子 159/54 ４年 埼玉栄
ＭＦ １８ 天谷かおり 158/53 １年 宇都宮文星女子
２１ 丹羽衿花 162/53 １年 クラブフィールズ・リンダ
９ 五ノ井葵月 165/52 ３年 広島文教女子大附属
８ 鶴見真里奈 156/46 ３年 埼玉平成
ＦＷ ７ 柴田真奈未 149/51 ４年 大阪桐蔭
１３ 瀬川邑那 156/54 ２年 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースＵ−１８
１分、神大��五ノ井がコロコロ転がる小学生のボウリングのような弱々しいシュート。しかしなんとキーパーこれを後逸。神大先制。致命的なミスだった。３分、神大��鶴見がロングスルーパスに抜け出し��上荒へ、シュートは左ポスト。新福大は上手くゲームに入り込めていない。しかし８分、レフティーの�Ч暖紊虜献�ロスを��大友ヘッド、左隅に飛ぶがＧＫセーブ。決定機。その左ＣＫのクリアをボレーも上に外れる。両者を比べるとパススピードの差がありすぎる。新福大も基本はしっかりしているのだが、普段戦っているゲームのレベル差を感じずにはいられない。ボールを蹴る音が全然違う。新福大��吉永はトリッキーなプレーを見せる。またチームとして引いて守るのではなく、攻め気十分。�ニ抉曚魯�バーがいい。２０分で観戦をやめて別のピッチへ。ちなみに最終スコアは１−１の引き分けで、ＰＫ戦の末、新福大が２回戦に進んだ。
静産大は東海リーグ全勝優勝。しかもスコア上苦戦もない。全国レベルのチームのひとつ。対する山形大は部員１２人しかおらず未経験者も多い。東北予選では仙台大に０−４以外は圧勝。仙台大に健闘した力が本物なら期待できる。とはいえ差はあるだろう。したがって結果は予想できた。２２分？時点で既に２−０。
女子インカレ１回戦
静岡産業大学−山形大学
１１時 三木防災第２陸 ピッチ良 晴れ
静産大 山形大
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静産大 監督：三浦哲治
ＧＫ ２６ 寺田郁美 162/54 １年 磐田東
ＤＦ ７ 伊藤麻里 164/53 ４年 清水フットボールクラブ女子
６ 緒方友里加 170/56 ２年 沼津オレンジＦＣ
１５ 金札杏 164/57 ４年・主将 藤枝順心
１７ 高畑愛梨 156/58 ２年 常盤木
ＭＦ ８ 鈴木里菜 161/50 ２年 磐田東
９ 西山芽衣 152/51 ３年 藤枝順心
３２ 寛野未恵 163/51 １年 藤枝順心
１０ 左山桃子 168/54 ３年 藤枝順心
ＦＷ １９ 渥美有香 156/54 ３年 磐田東
２９ 尾田緩奈 160/53 １年 神村学園
山形大 監督：新海宏成
ＧＫ １ 渡邉杏紗 167/57 ４年 聖和学園
ＤＦ ８ 大宮頌子 164/55 １年 山形西
１１ 安田和美 170/58 ３年 山形西
３ 丸藤桜 160/58 ４年 前所属なし
１３ 本間理紗 164/57 ４年 山形西
ＭＦ ４ 花輪いぶき 157/48 １年 山形西
９ 渡邉舞 157/47 ４年 ＦＣ ＡＲＩＥＬ
７ 小池璃子 153/47 ２年 富岡
２ 宍戸なつみ 161/51 １年 前所属ナシ
ＦＷ ５ 武井沙樹 158/54 ２年 神奈川県外語短大付属
１０ 岡崎美紀 163/62 １年 前所属なし
一方的に静産大が攻める。山形大は守備に専念するもカバーが甘く、1対1の状況を作られては突破を許す。３１分、正面フリー尾田が上に外す。超決定機。西山の突破力は見事。３６分、左クロスを��左山が決める。３−０。３７分、右クロスを�外�美がヘッド。４−０。力の差が大きくて静産大の力は良く分からなかったが、パワフルな守備、鈴木の展開力、西山の突破力と個人能力の高さが光った。スタメン中１０人を占める静岡勢のレベルの高さを感じた。今後は静岡のほかの大学も強化するようになれば、現状の力を維持できるか分からないが……。既に今大会予選には常葉系の２大学がフリー参加している。
前半でピッチを後にする。最終スコアは８−０。山形大が切れてしまったとかではなく、単純に力の差があった。
第２陸と球技場間は離れている。早足で間に合う程度。環太平洋大短期大学部とは愛媛女子短期大学が改編したもの。昨年は愛媛ＦＣレディースの土台になるチームということでサポーターがいたが今年はいない。四国予選は２試合で１９得点１失点。対する徳山大は山口銀行がスポンサーになったことで話題になった。中国予選では吉備国大に１点差負けだから、全国レベルの力が期待できる。前半は０−０。
女子インカレ１回戦
環太平洋大学短期大学部−徳山大学
１１時 三木防災第２球 ピッチ良 晴れ
環太平洋 徳山大
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環太平洋大学短期大学部 監督：川井健太
ＧＫ １ 光平詩織 164/59 ２年 備後府中ＴＡＭ−Ｓ
ＤＦ １７ 菊地利穂 159/56 １年 南宇和
７ 小野山奈々 164/55 ２年 宇和島南中等教育学校後期課程
６ 萩原真純 154/51 １年 大阪桐蔭
１９ 向谷綾香 157/55 １年 作陽
ＭＦ ８ 丹羽瑞穂 161/49 １年 広島文教女子大附属
１３ 小川真名美 144/33 １年 大阪桐蔭
１８ 阿久根真奈 157/55 １年 神村学園
９ 上里早紀 156/52 ２年 浦添
ＦＷ ３１ 菊池舞 161/56 １年 前所属なし
１０ 春山沙織 154/50 ２年 鳳凰
徳山大
ＧＫ １ 亀田恵 161/58 ３年 広島文教女子大附属
ＤＦ ３ 徳永日向子 158/50 １年 広島文教女子大附属
５ 此下由麻 157/52 ２年 鳳凰
４ 藤戸英美 165/52 ２年 柳ヶ浦
ＭＦ ６ 坂崎奏 162/50 １年 鳳凰
８ 守永香菜子 157/48 ２年 山口ウイングス
１４ 金城奈苗 155/48 ４年 琉邦クラブ
２ 大城光代 155/48 ４年 琉邦クラブ
９ 赤嶺美月 160/50 ３年 鳳凰
ＦＷ １０ 金城愛理 155/45 ４年 鳳凰
１３ 中村沙千子 163/50 ３年 トルシーダ宇部
試合は徳山大がサイドからクロスを上げまくる。対する環太平洋大は中を固めて攻撃時はつなぐサッカー。昨年より力は上がっているが、徳山大のシンプルな攻めに押される。両者一人ずつ選手交代した６２分、徳山大・藤戸が決めて０−１と先制。そこでピッチを去る。結局試合は０−２で終了。徳山大が2回戦に進出した。環太平洋大も全国で戦えるチームだった。
こちらは関西４位と九州２位の対戦。九州共立大は福岡大に０−３負けが実力どおりなら関西４位相手には厳しいのは目に見えていた。熊本大を８−０で破っているから、本気で練習しているのだろうが、福大は全国で戦えるギリギリのレベルだから、そこに完敗したのなら厳しい。神戸親和女子大は関西学生女子リーグ戦で大体大に０−４、日ノ短に０−３で敗れたが後は2勝3分けで4位と奮闘している。つまり全国で戦えるレベルだろう。到着時既に０−６。
女子インカレ１回戦
九州共立大−神戸親和女子大
１１時 三木防災第１球 ピッチ良 晴れ
九州共立大 神戸親和女子大
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九州共立大 監督：中間大輔
ＧＫ ２３ 松村恵 159/49 １年 前登録なし
ＤＦ ３ 曽我部ふみ 154/56 ３年 前登録なし
６ 西岡亜由美 156/52 ２年 就実ＦＣキートス
１７ 山下千帆美 160/52 ４年 前登録なし
ＭＦ ７ 田邊早 155/47 ２年 前登録なし
８ 久木田佳央理 163/57 １年 鹿児島鴨池フットボールクラブアサヒナ
９ 岩永知子 157/45 ４年・主将 前登録なし
１４ 三島有里加 164/55 ３年 作陽
１６ 知念成名美 157/52 ３年 前登録なし
ＦＷ ２ 平良富希 153/53 １年 前登録なし
１８ 友田菜月 164/56 １年 福岡女学院ＳＳ（福岡女学院中高サッカー部O
rangeSoul）
神戸親和女子大 監督：加藤寛
ＧＫ １ 坂本春菜 165/56 ４年 神戸フットボールクラブレディース
ＤＦ ３ 福岡美保 156/50 ４年 大商学園
４ 藤井志保 159/50 ３年 ＦＣヴィトーリア
５ 溝口真子 169/57 ４年・主将 大商学園
１６ 内田和美 155/44 ４年 前登録なし
ＭＦ １０ 岡野有里子 162/53 １年 日ノ本学園
２４ 近藤あかね 161/54 ２年 作陽
２９ 宮原美咲 152/54 ２年 山陽女学園
３０ 澤智子 160/58 ２年 日ノ本学園
ＦＷ ２５ 足立みづえ 163/55 ３年 前登録なし
２７ 吉田季衣 160/54 ２年 日ノ本学園
岡野→6矢次美央 166/55 １年 防府西
他の交代は略
２９分、左ＣＫを吉田ヘッド。０−７。３７分足立が決める。０−８。吉田は視野が広くキックがしっかりしている。足立は身体能力が高い好素材。下級生が多いのも良い。非常に今後が楽しみなチーム。いやあ、こういうチームを観るとワクワクしますね。
