サッカー観戦日記

2011年07月12日(火) 日・中・韓国際女子サッカー(U−18)大会 U−16日本女子代表−U−18韓国女子選抜

第7回日・中・韓国際女子サッカー(U−18)大会  
U−16日本女子代表−U−18韓国女子選抜
16時30分 堺NTC S1 ピッチ並 曇り


日本           韓国
−−−−−佐々木−−−− −−−十一−−十番−−−
−−−伊藤−−成宮−−− −−−−−−−−−−−−
−隅田−−乗松−−井上− 九番−十八−−七番−四番
万屋−畑中−−土光−清水 十六−十四−−五番−六番
−−−−−平尾−−−−− −−−−−二一−−−−−


GK 12 平尾知佳  1996/12/31 170/59 JFAアカデミー福島
DF  2 万屋美穂  1996/11/05 158/45 FCヴィトーリア
    3 土光真代  1996/05/03 161/46 日テレ・メニーナ
    4 清水梨紗  1996/06/15 153/37 日テレ・メニーナ
   16 畑中美友香 1996/06/28 163/49 FCヴィトーリア
MF  5 乗松瑠華  1996/01/30 161/49 JFAアカデミー福島
    7 隅田凛   1996/01/12 154/43 日テレ・メニーナ
    8 成宮唯   1995/02/22 152/42 JFAアカデミー福島
    9 井上綾香  1995/01/15 155/40 河内SCジュベニール
   14 伊藤美紀  1995/09/10 150/42 常盤木学園
FW 13 佐々木美和 1995/05/20 155/48 常盤木学園
リザーブ
GK  1 木付優衣  1996/04/11 162/53 AC.MIKAN
DF 17 三谷沙也加 1995/05/13 159/44 日ノ本学園
   19 天田恵莉香 1996/02/27 165/58 藤枝順心
   20 長島あみ  1995/10/04 158/50 常葉学園橘
MF  6 中村みづき 1995/08/15 164/51 浦和レッズジュニアユースレディース
   15 山川夏輝  1995/06/18 157/48 聖和学園
FW 10 増矢理花  1995/09/14 158/51 JFAアカデミー福島

韓国については割愛。

スタメンは日本がGK以外50kg未満、韓国が全員50kg以上と体格差は歴然としていた。女子の場合、ここから体格が大きく伸びるわけではないから、このままだと当たりの弱さは解消されないだろう。ただ95年以降生まれのチームで96年生まれがスタメンに7人も入っているので、ベストメンバーではなく、テスト的意味づけがあるのだろう。今後は8月下旬に海外遠征、11月にAFC U-16 女子選手権(会場未定)が行なわれるので、準備期間は足りない。だから大丈夫か?と言う気持ちはあるが、多分ショートキャンプをはさんでチームを作っていくのだろう。吉田監督は3代続けてU−16/U−17女子代表を指揮しており、この年代の経験は十分だ。チームとしてはあまりにおとなしく、韓国の声ばかりピッチに響いた。力ももの足りず、前回や前々回と比べると落ちる。半分くらい選手が入れ替わるのではないか?

日本は女子W杯で決勝進出を決めているが、個人的には体格差を組織でカバーするのは限界が来ると思う。今はそれでも世界一を狙えるが、いずれ、相手の180cmのFWを160cm代前半のCBでは止められない時代が来る。そのためにはアンダーエイジの代表から大型CBを育成しなければならないと思う。世界の女子は日々猛烈なスピードで進化している。日本がフィジカル負けしないためには競技人口を少なくとも数倍にして、身体能力に恵まれた素材がサッカーをするようになり、その中から優れた選手が育っていかなくてはいけない。今回のU−16代表はその点でも大いに不安だ。

個別評を

平尾知佳:安定していた。出番は少なかったが、技術的なミスはなし。

万屋美穂:正確な左足キックからのクロスが武器。一方で判断ミスとか、無駄なボールロストもあった。今のところキック精度に頼りすぎる。

土光真代:激しい寄せと正確なロングフィードがあった。ストッパー・タイプ。カバーには難あり。

清水梨紗:快速でオーバーラップの判断がいい。

畑中美友香:ポジショニングが正確で、カバーに長けたスイーパー・タイプ。

乗松瑠華:1ボランチを任される。確実な守備と正確な捌きで攻守の軸に。中心選手になれる存在。

隅田凛:突破力が光った。中に切れ込むプレーを多用。

成宮唯:高い技術でドリブルが素晴らしい。前々回の岩淵真奈や前回の横山久美に続く存在。アイディアも豊富。主将としては声が出ておらず、物足りない。

井上綾香:快速サイドアタッカー。清水との快速右サイドは光った。一方で中でのプレーはイマイチ。

伊藤美紀:力強いグラウンダーのパスと確実な戦術眼が光る。同時期の中田英寿を思い出させる。この選手もチームの軸になりうる。

佐々木美和:ポストプレーヤー。中では韓国に潰される、と判断するや動き回って起点を作ろうとする判断力はよし。後半は左サイドハーフとしてプレーする戦術的柔軟性もある。

山川夏輝:後半途中からCFとしてプレー。こちらもパワー不足。シュート意識は高い。

増矢理花:トリッキーなプレーで局面を打開できるアタッカー。成宮と並ぶポテンシャルの持ち主。チーム内では力強さもあり、スタメンでないのが不思議な選手。

中村みづき:途中からボランチに入った。忠実な守備が光った。当たりもまずまず強い

三谷沙也加:途中からボランチへ。よく分からず。


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T.K. [MAIL]