サッカー観戦日記

2010年11月21日(日) 高校選手権京都大会決勝 立命館宇治−久御山

今年も京都大会決勝に足を運ぶ。しかし出足が遅れてキックオフ30分前に到着。プログラム購入にも2年連続失敗した。そのため選手名の漢字が分からない。フォーメーション図はエルゴラッソの記事から。例年バックスタンドにのみ客を入れている。中央付近に人が固まり、結構混んでいる。

高校選手権京都大会決勝
立命館宇治高校−久御山高校
13時 西京極陸 晴れ ピッチ良

立命館宇治        久御山
−−−勘原−−谷口−−− 坂本−−−安川−−−鍋野
−−−−−−−−−−−− −−−足立−−林−−−−
小田−下川−−木村−樋口 −−−−−二上−−−−−
芦田−玉田−−太田−岸本 山田−塚本−−山本−松下
−−−−−澤田−−−−− −−−−−絹傘−−−−−

立命館宇治
GK  1 サワダマサル
DF  4 オオタヒロタカ
    5 タマダケント
   17 キシモトリュウスケ
    6 アシダナルトシ
MF  8 キムラユウ
   11 オダコウヘイ
    7 シモカワタクロウ
   15 ヒグチナオキ
FW 10 カンバラヒロノブ
    9 タニグチジュンキ

久御山
GK  1 キヌガサアラタ
DF  3 マツシタカズマ
   13 ヤマモトダイチ
    4 ツカモトケンスケ
   22 ヤマダシュウイチ
MF  6 ニカミコウイチ
   23 ハヤシショウタ
   14 アダチタクマ
FW 20 ナベノユウキ
   11 ヤスカワ?イジ
   10 サカモトタツヨシ

立ち上がりから久御山が中盤でつなぎ、立宇治が引き気味から中盤にプレッシャーをかける。久御山は中盤で細かく繋ぎ、寄せが甘ければ、ターンして、前が空けばドリブルを仕掛け、、ワンツーを多用する。久御山はCBに戻すと、両ウイングのスペースを狙ってロングボールを蹴ることも。ボランチの二上がパス回しの中心になっている。13分、久御山・二上が奪い、安川に入れ、反転右足シュート、右に外れる。決定機。15分、立宇治、単純なカウンター、谷口が右裏をとり、撃てた所を切り返して奪われる。17分、立宇治、右スペース木村が右クロス、ファーに飛ぶが、GK絹傘キャッチ。立宇治・小田は独特のタメがある。24分、久御山・坂本が1対1を仕掛けて左足シュート、防ぐ。決定機。久御山・塚本が「落ち着け。落ち着けよ」この声で久御山はペースを下げ、スローテンポ化。この時間帯、久御山は調子に乗って狭いところばかり狙っていたので、いい指示。しかし、27分、久御山・塚本がバックパスも立宇治FWに先に触られる。しかしGK絹傘カット。31分、久御山・林がスルーパスを鍋野に通すが、立宇治GK澤田もよく飛び出し、鍋野が先につつくが、身体に当てる。決定機。32分、久御山・山田が前に出し坂本へ、右に外してシュートはGK澤田がナイスセーブ。決定機。33分、久御山・裏に走る坂本にボールが出て、左に出し、身体を開いて右上に決める。0−1。35分、立宇治・下川が1対1仕掛けて左クロスはクリアされる。芦田はなかなかの左足キック。39分、久御山・足立から中の坂本へ、前の安川に出しシュート、ブロックされ右CKへ。40分、久御山・坂本から鍋野へ、右クロスにファーで塚本ドフリー、コントロールしてシュートも枠を外す。超決定機。結局前半は0−1で終了。

前半はシュート数1対8(2)、CK数1対2、GK数3対1、クロス数6対4、ファウル数6対4。シュート数のとおり久御山が圧倒。立宇治のクロスの多さはサイドからどんどん上げていく狙いを示している。

後半0分、いきなり立宇治・勘原こぼれを右上に撃つ。惜しい。立宇治が押すが、なかなか形にはならない。10分、久御山、右でつなぎ二上から中の正面の坂本へ左隅にグラウンダーミドル、決まって0−2へ。空いている人を見つける判断の早さが光った。12分、立宇治・下川→18コナカユウキ。15分、久御山、左70度30mFK、足立を囮に坂本シュートも左上に外れる。17分、立宇治・芦田が左を突破してクロス、勘原がニアに飛び込むが届かず。決定機。立宇治の流れが続き、サイドハーフが高いポジションを取れるようになり、サイド攻撃が効いている。20分、立宇治・谷口→14ナガイケント。21分、立宇治FK、樋口のシュートがブロックに当たりこぼれコナカのシュートが人の壁の間を抜けて突き刺さる。1−2。直後に久御山・鍋野→16ヌマタシュンタ。立宇治が押せ押せの27分、久御山、中でつなぎ林が深い位置から右クロス、ニアで潰れて正面の沼田が難なく決める。1−3。31分、立宇治・樋口→ワダショウヘイ。久御山も安川→31シオタリョウスケ。34分、久御山・坂本→7ナカノケンジ。立宇治・岸本→13ヤマザキシンヤ。37分、立宇治、右クロスにファーでナガイへ、シュートは外れる。決定機。39分、立宇治、小田がタテに抜け、ペナ内に突っ込むところを松下が倒し、警告ア&PK。木村が右隅を狙い、GKも完全に読んでいたがコースがよく、触られながらも決まる。2−3。ここから立宇治のパワープレーが炸裂。久御山はベンチのコーチが退席処分になる。必死に守りきった久御山が2−3で勝利し、全国行きを決めた。

後半のシュート数は6(2)対5(2)、GK数2対5、クロス数9対0ファウル数2対5。後半は立宇治が押せ押せで、次々にクロスを上げていた。窪田陽輔レフェリーは当たりに寛容で、ファウルをあまり取らず、これも立宇治には優位に働いた。久御山はファウルをもらおうとしきりに倒れていたが、試合中に学習しても良かった。レフェリングは良かったと思う。調べたらJでも吹いている人じゃないか。それなら高校サッカーなら余裕を持って吹けるだろう。久御山がドリブル多用で、スタイルとしては野洲に似ているのだが、より技術志向で、守備は甘い。良くも悪くも久御山らしい試合だった。全国でセンセーションを巻き起こす力はあると思う。新人戦準決勝
をみて、難しいやり方だが、期待した。チームは順調に成熟していると思う。


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T.K. [MAIL]