サッカー観戦日記

2010年05月10日(月) 雑文・「関西学生サッカー未来・夢倶楽部」について

今日(5月8日)鶴見緑地で大学サッカーを観戦する際に受け取ったプレビューに、ある案内があった。「関西学生サッカー未来・夢倶楽部」というものだ。学連としてホームスタジアム(仮称Sスタジアム)を持ちたい。そこで会員を募集する。一口3万円の終身会員だ。会員になれば関西学連主催・主管の全ての大会に無料で入場できる、というものだ。賛同したい気持ちはある。サッカーの次に観に行くスポーツ・アメフトは関西の大学スポーツの中でももっとも人気があり、万博にフラッシュフィールドという専用競技場を学連が自前で建設し、所有している。かつて大会が行なわれていた長居球技場、王子公園、宝ヶ池などでの試合は激減したが、フラッシュフィールドは雰囲気がいい。関西には西が丘のような大学サッカーの聖地はない。毎節大会が開催できる専用スタジアムがあれば、どんなにいいだろう。しかしとりあえず私は会員にはならない。

私は寄付というものに抵抗がある。なぜなら思い出にならないからだ。支えたいと思う団体のものなら、5000円もするロゴ入りの安手のTシャツだろうが、2000円もする癖に前登録チームも書いていない全中プログラムだろうが、喜んで買う。人によっては、インチキ商売などと悪意を持って受け取る人もいるだろうが(それはそれで自然な感情だ)、私は一種の寄付行為だと受け取っているので、何の抵抗もない。サンガやガンバがサッカー専用スタジアムを作るので一般の寄付を募ると言えば、タダでは応じないが、たとえばサンチャゴ・ベルナベウ建設時のように、寄付者のネーム入りプレートをスタジアムにひっそり掲示するのであれば、10万円までなら出す。自己顕示欲ではない。思い出になるからだ。本当の寄付の場合、身元が確かで、経理が明確な団体にしか出さない。赤い羽根やNHKになら出すが、聞いたことのない団体には出さない。悪用されたら、その団体だけの責任ではない。金を出した側の人間にも責任があると考えるからだ。

私は以前関西学連のファンクラブに入っていた。年会費4000円で入場無料と会報発行という特典があった。しかししっかりした内容の関東とは違い、公式記録の簡易版のような、オフィシャルサイトを見れば分かるようなことしか載っていない。そうではない。独自の取材内容が知りたいのだ。だから年会費13000円のJFA後援会に切り替えた。こちらは大学サッカーだけでなく、JFLや高校サッカーまで無料になる。差額の9000円分使っているかどうかは微妙だが、会計もしっかりしていて、日本サッカーの助けになっている実感がある。

「関西学生サッカー未来・夢倶楽部」は夢を掲げているだけで、具体的ではない。実現までのビジョンが示されておらず、タダでさえサッカー人気の低い関西にあって、人気のある野球でさえも学連専用スタジアムがないのに、サッカーに実現能力があるのか疑問が多い。私は選挙でも死に票は入れない。重要なのは夢を唱えることではなく、ビジョンを持つことだ。ビジョンさえあれば、3万円くらい、いつでも寄付する。

と言う内容の骨子を関西学連のメールしようと思ったら、問い合わせ用のメールフォームはあっても、メアドは公開していないみたいだ。関西学連は投書は求めていないのかな?


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T.K. [MAIL]