サッカー観戦日記

2010年01月30日(土) 京都高校新人大会決勝トーナメント1回戦 洛星−菟道

この日は京都高校新人戦へ足を運ぶ。幸い便利な桂高校グラウンドだった。第1試合から観ようと思っていたが、寝坊で断念。この大会は4、5チームによるグループリーグ上位2校による決勝トーナメント方式。35分ハーフ。

洛星がFグループ2位。向陽が1位で京都外大西に2−1と競り勝ち2位に入った。20年前は初戦で大敗するようなチームだったが、力をつけている。(20年間まったく観戦しなかったわけではない)試合前、私と同年代の監督が審判服を着たまま、論理的に試合の入り方を話す。

対する菟道はLグループを全勝通過。全国経験はまだないが、コンスタントに上位につけ、関西学生リーグにも人材を送る高校である。実績は明らかに菟道のほうが上。「志在一蹴」という横断幕がある。
 

京都高校新人大会決勝トーナメント1回戦
洛星高校−菟道高校
11時30分 桂高グラウンド ピッチクレー 晴れ

洛星           菟道
−−−−−二二−−−−− −−−−−十一−−−−−
−−−−−十八−−−−− −−−−−七番−−−−−
八番−十四−−十九−十番 十番−十四−−八番−九番
十五−五番−−三番−六番 四番−二番−−五番−三番
−−−−−二一−−−−− −−−−−一番−−−−−

双方ともにGKが主将。洛星は22番が松尾、18番がイザキ、8番が石田、5番が高森。(コーチングによる)洛星GKは左投げの右蹴り。

立ち上がり、洛星はシンプルに相手の裏を狙い、バックラインを押し上げ、ペースを握る。理にかなったプレスから素早いカウンター狙い。しかし決定機はつかめない。13分、菟道、左CKで中央5番が高いヘッド、決まって0−1。洛星のマークミスだった。流れは一気に菟道へ。22分、7番の落としを9番ミドル、GKの脇を抜け、カバーに入ったDFが必死に体に当てるがゴールイン、0−2。兎道7番はFKを担当、突破力もある。直後にも菟道が裏へのボールで7番が抜け、GKを右にかわしてシュート、左にそれるが111番角度のないところでフリー、シュートはマイナス方向に飛び、GKキャッチ。前半は0−2で終了。

洛星はプレスを掛けるものの、徐々に菟道が個々の能力の高さを発揮。2人寄せても動じずドリブル突破するようになる。洛星は1対1の守備が弱い。またワンタッチコントロールが出来ないのは仕方ないが、2タッチで落ち着かせる意識も乏しく、ボランチにボールが収まらないので、マイボール時の攻め手が少ない。キック精度が低いので大きな展開もない。ハーフタイムの監督の指示は、0−2のままで行けばチャンスがある。20分過ぎまで耐えれば勝機が見えてくる、といったものだった。しかし……。

後半2分、菟道・10番が左を突破、ミドルがニアを破る。0−3。入りに差が出た。7分、菟道、右から一気にサイドチェンジ、10番に渡り3対2を作り出す。突っかけてシュート、決まって0−4。7分、菟道・7番→18番。10分、その菟道18番がペナ内でバー直撃弾を放つ。13分、洛星5番に警告。スライディングタックルが足に入る。不運な警告。16分、菟道、ゴールライン際で11番、相手3番をあっさり抜いて中にパス、カットされ右CKへ。19分、菟道・8番、10番→16番、17番。洛星・18番→7番。24分、菟道・9番、裏へ、GK出たところをループ。0−5。27分、菟道・11番→6番。そのままワントップ。結局0−5でタイムアップ。

菟道の完勝。傑出した選手はいなかったが、個々の能力がしっかりしているから、どこでプレスを掛けられても、軽くいなせた。決定機もほとんど与えなかった。洛星は方向性としては正しいと思うが、試合運びがまずく、大差で敗れた。個々の能力差は大きかった。


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T.K. [MAIL]