2009年05月02日(土) |
関西学生リーグ第4節 関大−京産大 阪南大−大教大 |
関西学生リーグ第4節 関西大学−京都産業大学 11時30分 鶴見緑地球 晴れ ピッチ悪
関大 京産大 −−−金園−−佐藤−−− −−−桑田−−重松−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 西口−田中裕−辻井−藤澤 稲本−冨田−小笠原−木付 田中雄−清水−平野−川野 濱田−西口−−吉川−市川 −−−−−児玉−−−−− −−−−−吉田−−−−−
(選手交代) 関大 80分:西口→中村、辻井→稲森、89分:佐藤→板倉 京産大 45分:市川→崎原、桑田→松永、60分:重松→笠原
得点経過 44分:関大・川野の右クロス、中にDFいたが、なぜか抜けて金園へ、トラップでGKかわし、無人のゴールに決める。
シュート数17対3が示すとおり関大の完勝。田中雄大はずいぶん良くなった。1年時から出ている選手だが、同サイドのハーフに同学年のドリブル小僧・藤澤がいて、いつもSBを囮にドリブルしてしまうので、オーバーラップのタイミングをつかめないでいたが、西口とのコンビは良好のようだ。もう一人の田中ことルーキー田中裕人は以前は質は高かったが、量が足りず、あまり戦っていなかった選手だが、要領よくプレーするだけでなく、地道に味方を助けるプレーや身体を張ったプレーもこなしている。この日一番の驚き。川野は川上FC時代にFWで目を引き、滝二でSBとして頭角を現した選手だが、この日はどんどんオーバーラップ、前半の右クロスは8本にも及ぶ。佐藤は好調で、前向けばドリブル、サイドで起点となったりと、ムービング・ストライカーの本領を発揮。金園は当たりに強く、コンタクトで完勝、半身で受ける形もよく、決勝点も相手が意識しすぎた感がある。今年の関大は関西一のタレントを誇る。関西選抜にも最多の9人を輩出している。低調が予想されることしの関西勢で唯一全国制覇が狙えるのではないか。
一方の京産大だが、今年は選手層的に厳しく、エース小笠原(関西選抜B)を中盤で使わざるを得ない状況である。後半の選手交代でFWに移ったが、決定機がなく、シュートも2本で終わった。今の関西で特定のエースの依存する体制では非常に苦しい。残留狙いが順当なところだろう。
公式記録
関西学生リーグ第4節 阪南大学−大阪教育大学 14時 鶴見緑地球 晴れ ピッチ悪
阪南大 大教大 −−−小池−−井上−−− −−−森原−−三好−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 谷本−長瀬−井手口−永岩 佐藤−小林−−鳥尾−田中 本多−片山−−細川−金− 高垣−−林−−山本−大庭 −−−−−竹重−−−−− −−−−−小門−−−−−
選手交代 阪南大 76分:本多→武井、85分:井上→高橋 大教大 80分:林→中村、86分:鳥尾→長田、89分:森原→藤原
得点経過 64分:大教大・高垣のアーリークロスを佐藤がヘッドで競ってこぼれを三好が右隅に決める。0−1。
両者プレスを得意とするチーム同士のプレス合戦。相当な運動量を要するゲームで、こういう走りっこなら阪南は負けない。前半は互角でも後半差が出るだろう、と思いながら観ていた。実際前半のシュート数5対4(手元集計)とほぼ互角だったのに対して、後半は7対2だ。明らかに阪南が押していたのだが、大教大も組織が崩れなかった。この日は長谷川が出場停止だったが、林が良かった。山本はいつもどおりクレバーだし、大庭が粘り強く、集中力を失わなかった。高垣はこの日も精度の高いクロスやタフなアップダウンを見せ、大教大最終ラインの個人能力の高さは素晴らしい。本来中盤の三好(ミヨちゃん)は前線で変化を与えていた。そしてエース森原はトリッキーなプレーや見事な突破力を誇り、阪南大の脅威となり続けた。大教大はタフなこの1戦をものにしたことから、相当内容の濃い練習を積んでいるものと想像される。今年はかなり残留の可能性が高いのではないか?
一方の阪南大だが、ルーキー小池(佐賀東)が素晴らしかった。昨年の総体準々決勝で観ている選手だが、プログラム売り切れの関係で観戦時に選手名が分からず、インパクトも薄かったのだが、素晴らしい身体能力で空中戦を制し、技術もある。阪南大は小池・谷本・橋本・噂の南條と1年生ながらAチームに絡む素材が多い。タレントの質で関関同立に劣る阪南大はじっくり鍛えて上級生になってからレギュラーをつかむ選手が多い。それだけにこれほどの1年生軍団を迎えたのはいつ以来だろうか?永岩はスピードを活かしたプレーが光った。谷本は安定した技術でFKも担当。金は相変わらずの運動量でサイドを支配。今期の戦力なら中位グループだろうが、2年後が楽しみだ。
公式記録
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