2008年11月01日(土) |
全日本ユース(U−15)選手権関西大会 |
全日本ユース(U−15)選手権の関西大会は年々規模が拡大し、ベスト8の4×2のグループリーグのまえに厳しいトーナメントが入る。そして関西ベスト8が決まった。G大阪はクラセン準優勝のため全国大会出場権を既に獲得している。各グループで2位以内になれば全国大会に出場できる。なお観戦記の選手名はクラセンの全国大会および関西大会のプログラムを元にした。
全日本ユース(U−15)選手権関西大会 セレッソ大阪−セゾンFC 10時 万博大阪グラウンド 晴れ 人工芝
C大阪 セゾン −−−南野−−福田−−− −−−七番−−十一−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 平松−小池−−住田−川崎 十九−五番−−九番−十七 紀田−阪口−−永田−戸口 誰々−三番−−二番−四番 −−−−−高木−−−−− −−−−−誰々−−−−−
C大阪 GK 21 高木翼 DF 2 戸口大 3 永田慎二 13 阪口博哉 6 紀田宰 MF 12 川崎峻吾 8 住田昌樹 5 小池佑平 11 平松瞬 FW 10 南野拓実 20 福田宜史
セゾンは選手名分からず。
試合は40分ハーフ。
非常に観戦が困難な会場で、反対のエンドのニアよりは、全く見えず、控え選手がアップしていても目の前が見えない。プレイヤーズファーストというか、観戦者のことを全く考えていない会場である。バック側に入れば観やすいが、進入は禁止されている。
経過 74分:C大阪左CKから誰かゴール。1−0。 81分:C大阪、左クロスを23番(選手名不明)が身体をひねって左隅に決める。2−0。
全体的にC大阪が押していたがセゾンも細かい技術のドリブルを多用して対抗する。11番の突破力は素晴らしかった。しかしC大阪も守備のバランスは決して崩さず、スコアは動かずに終盤に入る。C大阪も決定機はつかめていなかったので、引き分けかも、と思った終盤セットプレーから得点し、セゾンが数をかけて攻めたロスタイムにしっかり加点。C大阪が重要な1勝を上げた。
第2試合にはクラセン全国大会に出場した岩田FC(大阪)が登場。対するフレスカも守備に定評のあるチームだ。
全日本ユース(U−15)選手権関西大会 岩田FC−フレスカ神戸 11時45分 万博大阪グラウンド 晴れ 人工芝
岩田 F神戸 −−−宮崎−−家谷−−− −−−札場−−槙島−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 隅田−中村−−山本−刈谷 川口−田坂−−立花−亀岡 澤田−渡辺−−重岡−眞野 金本−高橋−−橋川−正木 −−−−−矢竹−−−−− −−−−−誰々−−−−−
岩田FC GK 26 矢竹智彦 DF 2 眞野寛規 4 重岡弘志 3 渡辺翔貴 5 澤田俊明 MF 11 刈谷聖哉 15 山本健奨 10 中村真輔 14 隅田竜太 FW 9 宮崎滉太 12 家谷翔太
F神戸 GK ? DF 5 正木僚 3 橋川秀二 19 高橋康太 13 金本大翔 MF 16 亀岡淳平 8 立花卓也 6 田坂翔吾 17 川口智央 FW 11 札場健太 18 槙島隆介
18分:F神戸、カウンターからタテ一本の攻め、札場君が抜け出しシュート。0−1。 31分:F神戸、FKから亀岡君が右裏を突く、GKとの1対1を決める。0−2。 51分:岩田FC、宮崎君の右突破、クロスを隅田君が腹に当てて決める。1−2。 71分:F神戸、右クロスを川口君がダイビングヘッド。1−3。
岩田FCは全国に出た好チームだ。チャンスも作っていた。しかし総じてF神戸ペース。イタリアスタイルという看板を掲げているクラブで、1対1の守備も強ければ、組織力もある。サイドからのクロスに対してマークを全く外さなかった。日本では個人技術を上げる、といえば攻撃面ばかり意識されるが、守備技術も若い時期のほうが効果的に身につくし、南米に1対1の強さはストリート的な形で養われたものだろう。F神戸は育成実績もあるし、やはり守備もこの時期伸ばさなければな、と思った。
全日本ユース(U−15)選手権関西大会 宇治FC−FCライオス 13時30分 万博大阪グラウンド 晴れ 人工芝
宇治 ライオス −−−−森−−村田−−− −−−竹中−−吉井−−− −−−−−−−−−−−− −−森川−−−−橋本−− 松村−小中−−内堀−江戸 −−−辻村−−梶山−−− −東−伊賀−−芝野−山田 浅野−−森−−山田−若松 −−−−−岡田−−−−− −−−−−岡田−−−−−
宇治 GK 14 岡田和真 DF 8 山田真史 3 芝野啓太 4 伊賀怜史 9 東永起 MF 25 江戸龍也 20 内堀敬貴 11 小中優樹 23 松村亮 FW 10 森弘誓 19 村田樂
ライオス GK 1 岡田峻助 DF 13 若松宏紀 5 山田真己人 2 森隼人 3 浅野哲 MF 10 梶山知裕 4 辻村純平 14 橋本優太 9 森川龍乃介 FW 11 竹中啓太 16 吉井優真
宇治FCは「激走」という横断幕。ライオスは「夢と感動」となっている。
宇治FCはFWのうち森君が引き気味。4−4−1−1。ライオスは今年のクラセン全国大会ベスト8。ポジションチェンジを多用する。伊賀君が下がり目のボランチ。SBのポジションも高く、イメージ的には「古きよき南米」
10分:ライオス、梶山君がパスを受けて素早くシュート、GKはじくがゴールイン。0−1。 21分:ライオス、竹中君の右足左クロス、橋本君ヘッド。0−2。 23分:ライオス、目を離したすきにおそらく橋本君が決める。0−3。 42分:宇治、右サイドからシュート、アップしている控え選手のカゲで見えなかった。1−3。 69分:ライオス、スルーパスに交代出場の兵頭君が右から左隅に決める。1−4。 73分:ライオス、右クロスを左から走りこんだ森川君?が決める。1−5。
ライオスの圧勝。理想的過ぎるサッカーとは、各選手が状況によって自由にポジションを入れ替え、その時々でベストのポジショニングを取る、ということだろうが、現実には適性の問題で、基本ポジション・役割などは定まってくるわけだ。しかし育成年代ではある程度いろんなポジションを経験させることは重要だと思う。JFAアカデミーではポジションを固定せず、全国大会では惨敗したが、そういう試みもある。ポジションをフリーにしなくとも、ある程度自由を与えることは育成面でのメリットがあると思う。で、ライオスだが、布陣をメモすることが、かなり大変なくらい、自由に動いていた。宇治FCは決して弱いチームではないが、守備面で混乱し、しかもライオスの決定力が高かったこともあって、大敗してしまった。ライオスはU−18も2年生チームながら、今秋の関西を制したし、今後注目のクラブだ。
全日本ユース(U−15)選手権関西大会 京都サンガ−ヴィッセル神戸 15時15分 万博大阪グラウンド 晴れ 人工芝
京都 神戸 −−−中尾−−鶴見−−− −−−−−松田−−−−− −−−−−−−−−−−− 広田−免田−−堀江−小林 深尾−小出−−樋口−国領 −−−−−宮村−−−−− 内田−高橋−−中野−岡井 鈴木−前田−−仲島−小原 −−−−−高田−−−−− −−−−−末廣−−−−−
京都 GK 1 高田航輔 DF 4 岡井孝憲 6 中野俊 17 高橋祐治 3 内田護文 MF 10 国領一平 15 樋口尚紀 7 小出健太郎 18 深尾将玄 FW 13 中尾元基 11 鶴見怜士
神戸 GK 12 末廣侑馬 DF 3 小原裕貴 18 仲島義貴 24 前田凌佑 2 鈴木貴之 MF 4 宮村哲朗 7 堀江修平 6 免田朋己 11 小林成豪 10 広田隆治 FW 19 松田猛
京都はクラセン関西大会4位、全国大会でグループリーグ敗退。クラセンでCFだった国領君が右ハーフ。中尾君がよく引いてきて、鶴見君がCF。一方神戸はクラセン関西大会2位、全国ベスト16。4−5−1とも4−3−3ともいえる。
なお京都は後半から国領君がCF、樋口君が周囲を動き、鶴見君が右ハーフ、中尾君がボランチ。
56分:神戸・小林君が右を突破しクロス、京都・岡井君の手に当たり、PK&退場。故意じゃなかったと思うが……。これを広田君は決めて0−1。 74分:京都、右FKを大外に入れ、折り返しを交代出場の天田悠太君が決めて1−1。
セゾン・フレスカ・ライオスなど個性的なクラブを観て楽しんで、Jユース同士のグループ首位を大きく左右する決戦。80分ゲームの4試合目なので結構体力を消耗していた。しかしレベルの高いゲームで面白かった。神戸はあまり中盤でつながず、左CB前田君の好フィードを多用。サイドに出して素早く攻める。しかし後半京都は前田君のフィードに対し、後方でのマークを明確にし、だす隙を与えなかった。京都は後方からよくつなぎ、エース格の国領君を生かすスタイル。後半は国領君をCFに入れポストプレーを使うが、退場者が出てからは守勢に。しかしワンチャンスを決めて引き分けに持ち込み、グループ首位通過に望みをつないだ。
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