2007年12月08日(土) |
全女2回戦 京都−千葉 日ノ本−浦和JY |
今年は女子サッカーをほとんど観ていなかった。高槻が2部落ちしたこともあり、なでしこリーグに足を運ばなくなったのだ。もともと女子においてもユース年代を好んでいたが、高校女子選手権が兵庫開催でなくなって時間がたち、全女以外では観に行けなくなった。が、幸い観たいチームが関西に来ることになり、西京極へ向かう。しかしキックオフ時間を1時間間違えて、大幅に遅刻。
なでしこ2部では千葉が2位で入れ替え戦行き、京都が6位となっている。今期の直接対決は千葉の2勝1敗となっている。
前半30分に到着。40分ハーフ。0−1で千葉リード。
全日本女子選手権 2回戦 バニーズ京都−ジェフ千葉 11時 西京極 曇り ピッチ良
京都 千葉 −−−今枝−−榎木園−− −−−石田−−清水−−− −−−−−佐野−−−−− −−−−−井上−−−−− 渡辺−成田−−近藤−誰々 安田−金野−河村真−岡上 −−細川−道下−阿漕−− −−浅野−阿部−柴田−− −−−−−上野−−−−− −−−−−伊藤−−−−−
布陣には全く自信がない。千葉は登録上4バックなのだろうが、押し込む展開だったので、2バック気味になっている。後半16分、千葉カウンターから石田が持ち込みシュート、岡上蹴りこむ。0−2。22分、京都が成田の浮き球をミドルで狙ったのがGKの届かない右隅に決まり1−2。26分には京都がロングボールに一人抜け出したところを千葉GK伊藤に倒されPK、しかし今枝のPKは大きく左にはずれ、同点ならず。やや京都ペースになるが、追いつけず試合終了。千葉が勝利した。
次の試合まで時間があるので地域予選結果を見てみる。9地域のうち、高校・ユースチームが優勝したのが7地区、例外は中国の吉備国際大と四国のKochi ganador FCだけである。もっとも高知のチームは平均年齢30を超えていると書いてあるが……。女子で一番ホットなのが高校なので無理もないが、優れた高校生の受け入れ成人チームが少ないのは残念だ。
日ノ本は関西大会で、大阪桐蔭高に2−2(PK勝ち)、FCヴィトーリアに3−2、大体大に2−0と勝ち上がり優勝。高校女子選手権ではベスト8までいっている。チームの格では全国トップクラス、かつては啓明とともに兵庫2強を形成していたが、啓明の弱体化によって関西1強と化している。もっとも最近は大阪桐蔭も強くなっているが。昨年度の全日本女子ユース(U−18)では2勝1敗でグループリーグ敗退。今年度も出場を決めている。
一方浦和レッズジュニアユースレディース(以下浦和)はジュニアユースと名乗ってはいるが高校生主体のチーム。初観戦。関東大会では早大に0−0(PK勝ち)、FC VIDAに1−0、日テレ・メニーナに1−4で破れ、3決で横須賀シーガルズに4−2で勝って出場を決めた。昨年の全日本女子ユース(U−18)では2勝1敗でグループリーグ敗退。今年度も出場を決めている。
全日本女子選手権 2回戦 日ノ本学園高校−浦和レッドダイヤモンズジュニアユースレディース 13時30分 西京極 曇り ピッチ良
日ノ本 浦和 −−−−−小栗−−−−− −−−斉藤−−橋本−−− 田上−−−−−−−−小道 −−−−−−−−−−−− −−堀井−藤田−今中−− 藤掛−竹山−−佐野−大宮 武田−山縣−−菊地−横川 千野−鈴木−−千葉−大塚 −−−−−鈴村−−−−− −−−−−武藤−−−−−
日ノ本は藤田がU−16代表。背番号1から11まで綺麗に並んでいる。
浦和では千野晶子がU−19候補、斉藤あかね・千葉望愛・竹山裕子がU−16代表だ。中学3年生の池田咲紀子がU−16候補のはずだが、受験のためか、メンバーにも入ってない。竹山・鈴木は左利き。
1分、浦和・竹山の左クロスを橋本インサイドで狙うが、GK鈴村好セーブ。決定機。日ノ本は控え部員が絶えずチャントを歌って応援している。日本の女子特有の応援スタイルで、数少ない浦和サポを圧倒している。浦和が応援で圧倒されるのははじめて見た。10分、浦和、左70度30mFKを獲得。ここで竹山が左足を一閃、弾丸シュートがGKの上を襲い、ゴールに突き刺さる。女子とは思えぬ強烈なキック力。0−1。斉藤は身体能力が高く、165cmと体格もあり、しかもアイディア豊富な選手。竹山はキック力だけでなく、キープ力もありサイドへの飛び出しからクロスを狙うレフティー。千葉はカバーリングが確か。上背は157cmだが、空中戦も健闘している。千野は右利きのドリブラー。日ノ本では小栗と田上がスピード豊か。藤田は確実な技術でさばく。34分、浦和、スルーパスを受けた大宮が橋本にパス、確実に決めて0−2。39分、浦和、裏へのパスを日ノ本DFが触り、こぼれを藤掛が決めて0−3。40分ハーフの前半が終わった。圧倒的に浦和ペースだった。シュート数0対8(6)浦和はプレッシャーがかかった状況でのプレーが正確だった。ただ日ノ本も不出来だったのか、監督がベンチから常に怒鳴っていた。
このままだと何点はいるか分からないと思っていたが、日ノ本はハーフタイムで上手く修正できたらしく、後半の入りはいい。そして2分、右クロスを田上が決めて1−3とする。10分には今中の右FKをGKが正面でキャッチしたと思ったら、ボールを持ったままゴールインしてしまい2−3。浦和は運動力が落ち、前半のプレーが出来ない。日ノ本はあまりパスをつなぐサッカーではなく、サイドに早めに出し、突破を仕掛ける。よく鍛えられており、スタミナでは浦和を圧倒的に上回っている。浦和は前半からのつなぐサッカーが影を潜め、バックラインがずるずる下がる。しかし守備は安定し、2失点後は危なげない守備をしく。そして時間が経過し、浦和が逃げ切った。
浦和はなでしこリーグの下部組織として素晴らしいサッカーを披露。タレントもいた。トップですぐ使える選手はいないかもしれないが、将来有望な選手が目についた。もしクラブの全国大会があれば、日テレ・メニーナに次ぐ力があるのではないか。日ノ本は高校勢らしくフィジカルがよく鍛えられており、諦めないチーム。
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