午前中のゲームを半分ずつ観戦。午後も観たかったが所用(というか、こちらの為に休みをとった)により泣く泣く断念。
この大会は全中の予選を兼ねる。関西の出場枠は5。関西2府4県から各2校ずつ、計12校が参加し、第1日は3校ずつ4組に分かれてのグループリーグを行なう。そして各組1位のベスト4による決勝トーナメントが第2日に行なわれる。ベスト4は全中出場権を獲得。ここからがややこしいのだが、まず近畿中学総体開催府県に最低1枠が保障される。そのため、開催府県2校がともにグループリーグ2位以下に終わった場合は、開催府県大会優勝校に全中出場権が与えられる。開催府県校がベスト4に入った場合には、5位決定トーナメントが行なわれ、その勝者、つまり5位に出場権が与えられる仕組みになっている。今年の場合、地元和歌山の西脇中ガベスト4に入り、全中出場権を獲得したため、5位決定トーナメントも行なわれた。基本的に紀三井寺陸上競技場と球技場を使っての2試合同時開催となるわけで、駐車場を挟んで隣り合う両会場の往復を繰り返すこととなった。
まず5決の甲南中−修学院中を見る。甲南中は来年には全国上位を狙えそうな好チームで、自陣からボールを良く繋ぎ積極的にDFも上がっていく攻撃的なスタイルのため、カウンターからの失点も気になる。今大会も全試合で失点を喫していたが、やはり面白い。 ついで陸上競技場の守山北中−三笠中へ移動。こちらは三笠中ペース。守山北中も攻撃陣に面白い選手がいたが、完全に守勢に回っていた。結局観た範囲では内容どおりに甲南中と三笠中が勝利。
第2試合は11時からと聞いていたが11時20分キックオフ。バスの都合上PK戦になったら困る。まず陸上競技場で西落合中−東大阪朝鮮中を観戦。西落合中はトップ下に好選手がいたが、徹底マークを受けて潰され、どこからでも攻撃を仕掛けられる東大阪朝鮮中の波状攻撃が続く。前半は0−1で終了した。後半から球技場に移動するが、既に野々池中が西脇中を2点リード。野々池中は素早いダイレクトパスを多用するチーム。対する西脇中はボールを持った前線の選手が積極的に前に仕掛ける伝統的スタイル。ともに後方はガチガチのマンマーク。ボールを蹴る音が他のゲームと異なる。それだけ強く蹴る意識の高い両校。後半13分、左クロスのこぼれを詰めて西脇中が1点差にすると、野々池中は引いてしまい、西脇中の放り込みを跳ね返したボールを拾えず2次攻撃を許してしまう。そして、25分西脇中の左クロスがゴール方向に飛んだところをGKがかぶってしまいゴールイン。延長でも決着がつかずPK戦となる。こうなるとゲームで活躍していた西脇中GK米田君の読みがよく当たり野々池中の2人目をセーブ、4人目もバーに当て、5人中4人が決めた西脇中が決勝進出。
なお5位決定戦は甲南中が勝利。優勝は東大阪朝鮮中となった。
全国大会では東大阪朝鮮中がある程度上位を狙えそう。西脇中も攻撃陣とGKの能力が高いだけに有力校を倒すことも考えられる。甲南中は相変わらず技巧的で面白いサッカー。
PK戦終了後急いでバス停に向かう。赤信号が長く、かなり危なかったがなんとかバスに間に合った。ほっ。
A組 西脇中5−0修学院中 西脇中8−0奈良学園中 修学院中4−0奈良学園中 B組 野々池中3−1甲南中 野々池中1−0藤陽中 甲南中2−1藤陽中 C組 西落合中1−0守山北中 西落合中5−0貴志川中 守山北中5−0貴志川中 D組 東大阪朝鮮中3−2三笠中 東大阪朝鮮中0−0桂中 三笠中2−1桂中
準決勝 西脇中2−2(PK4−2)野々池中 東大阪朝鮮中2−0西落合中 決勝 東大阪朝鮮中5−0西脇中
2位トーナメント1回戦 甲南中3−1修学院中 三笠中3−1守山北中 5位決定戦 甲南中2−1三笠中
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