2004年04月09日(金) |
雑文・関西学生リーグFW展望 |
春リーグ一部開幕を前にFW分析でもしてみよう。今年は残念ながら関東トップクラスと同等レベルの2トップはちょっと見当たらない。昨年の桃山大・川井&森、関西大・森本&前田クラスはなさそう。個々ではいい選手もいるにはいるが・・・・・・。タレント・素材的にはやはり関関同立が優位だがイマイチ選手が育たない。
まずは一応ディフェンディングチャンピオンの桃山大。エース・森とコンビを組むのは誰か?秋リーグでの低迷は負傷上がりの川井の不調に因るところが大きかった。姜・下垣・奥田あたりが期待されていたようだが結果は出なかった。しっかりしたCFさえいれば森の得点力を引き出せて確実に優勝争いに加わるはず。下垣・松本・東條がCFタイプ。 個人的には東條に期待している。本来はポストプレーヤーというよりもむしろシャドーストライカーなのだが初橋時代から小柄な相棒とばかり組んでいた。178cmの上背と身体能力に恵まれ打点の高いヘッドや一瞬のスピードを活かした飛び込みが魅力。高校時代からずっと期待していた。今期こそブレイクを!
秋の王者・阪南大はどうか。もはや伝統的とさえ言ってもよいFWのタレント不足。関西で通用するだけならともかく、今年も全国トップクラスと比べるといささか苦しそう。安部を軸に長身長峯、リアルストライカー廣瀬、スピード豊かな外山あたりか。得点王争いに加わるとしたら安部だろう。
関西大はエース前田がFWに入るか、それとも右のハーフか。多分FWだと思うが。右45度からドリブルでつっかけるプレーが得意。相棒としては櫻田に期待している。並外れた身体能力を持つタレント。ただ関西大ではフィジカルに恵まれた素材は素材のままで終わってしまうことが多い。
関学は岡野・亀ケ渕が軸になりそう。多分関西随一の2トップ。長身で身体能力の高い岡野はプロに手が届くところにいる選手だし、亀ケ渕は完成度が高く決定力十分。ただ関東トップクラスと比べると少し物足りない部分もある。岡野の控えの小松なんかは岡野以上の身体能力があり上手く育てばJに行ける選手。橋本のFW起用もあるが基本的に2列目の選手だと思っている。
同立は生粋のFWというよりトップ脇タイプが揃っている。関西トップクラスの関(立命大)や島津・西野(同大)など。しかし強靭なCFが欲しいところ。立命大は昨年島津・西野で2トップを組んだことがあったが見事なまでに機能しなかった。2部に落ちてしまった同大は中村のブレイクに期待。身体能力は素晴しい。小松や櫻田が剛性の身体能力の持ち主だとすると、中村はアフリカ系のしなやかな身体能力を持つ。
他には大体大・川越、甲南大・中條も楽しみ。
こう見ると、やはり誰もが認めるような強力2トップは見当たらない。今年は選手の成長を楽しみにしながら観ることにしよう。FWが弱いだけに関西勢は全国大会での苦戦も避けられそうにないか。開幕2節までに7チーム観る予定。あとは面白そうなカードに足を運ぶことにする。
|