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2003年02月17日(月) 雨の日にて



雨が降っていたので出かけることにする。

私の周辺で雨が好きな人はいない。
だから、誰かと一緒だとすぐにせかせか歩いていってしまうので
雨の中にあまりいられない。
こんな日は、一人で歩くほうが気が楽だ。


小さな別れを少々と、
大きな嘘を一つ。

出会ってみたところで、別れる運命にある人との
運命はかえられない。
どうあがいても別れるときは別れるし、
別れない人とはずっと別れない。
別れがほんの少し早かっただけのことだ。
私には、自分の両親や、今は離れたところにいるあの子くらいの
トラブルメーカーがお似合いなのだ。
もう、運命にさからう気力もない。


古本屋さんで「ノッティングヒルの恋人」の
ノベライズ本を見つけた。
「馬と猟犬」がめちゃくちゃツボだったのだが、
文字になってみるとそんなにおもしろくないのが悲しい。
探していた本がなかったので、何も買わなかった。


バスを待っていると、隣にかわいい小さな女の子が
母親に手をひかれて歩いてきた。

そんなにかわいい子は、
早くずるくならないとうまく生きていけないよ。

心の中でそう思った。


帰ってきたら、飲み残しのコーヒーがすっかり冷え切っていた。
その冷たさが心地良かった。


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