雑感
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2006年12月11日(月) |
取り立てて必要のないものを買うと |
3連休の初日にめったに行かない1区の本屋とCD店に 出かけた。 いつもながら、取り立てて必要のない買い物は楽しいものだ。 買い物が、トイレットペーパーなり、洗剤など必需品だったら ちっとも楽しくない。
ドイツ語の本は読んだあとオークションでは売れないの でなるべく買わないことにしているが、立ち読みしていたら 楽しそうだったので、うっかりレジでお金を払ってしまった。 ドイツのシュピーゲル誌で第一位にランクされている タイトルは、Die Kunst des stilvollen Verarmens、 「風流な貧乏であるために」とでも意訳してもいいかな。 副題には「お金をかけずに豊かになる法」とある。
著者は大手メディアに勤める将来を嘱望された職場にいたのに 9.11事件のあと、ドイツを襲った不景気で解雇されて しまう。そこから、消費生活の愚かさに気づき、お金をかけず に日々豊かに暮らす方法を書いている。 引用文献が広範囲でかなりのインテリの部類に属する人だと 思うので、読み進めるのが楽しみな本。
もう一冊は、「プラダを着た悪魔」英語のオリジナルが あったので迷わず買った。機内で気に入って2度も見て しまったほど。 高級モード雑誌で職を得たアンドレアが、悪魔のような 自己中心的な上司ミランダに奴隷のように仕えるシーンが 蘇ってくる。ファッションをテーマにしたコミカルな 作品だけど、ファッションをこばかにしたアンドレアが、 業界にもまれていく中で、ファッションに対する偏見を ひとまず脇へ置いて、お洒落をしていくうちに見る見る綺麗に なっていくシーンが素敵だった。 とりあえず、先入観は捨てて、ある程度経験してから物事の 判断をすればいいというのは私には学ぶ要素になった。
アンドレアの世界とミランダの華やかな世界は、お金が 十分にあるのと、そうでもない人たちとの対比が描かれて いるが、いい人間もそうでない人も同じくらいの割合で 生息しているんじゃないかと思った。
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