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 「大丈夫?」「頑張れ」アレルギー
ある日、「大丈夫?」「頑張れ」という言葉が
言えなくなった。

いつだったか、きっかけは何だったか覚えてない。
たぶん数年前。10年以内。

「頑張れ」っていうのは突き放す言葉。
話題を打ち切る言葉。

「大丈夫?」というのは「大丈夫。」を強要する言葉。
きつい人に、かえって気を使わせる言葉。

もちろんほぼ全ての人がそういう気持ちじゃなくて
応援や心配の気持ちで使ってることはわかるけど、
なんか自分では使えなくなっていた。

毎回そうだが、今回も風邪をひいて熱が出たことで
寮母さんが心配してくれた。

「大丈夫ですか?」

でも、大丈夫ではないのだ。熱があってきついんだから。
「はい、熱があって体調が悪いです。」
そう答えるしかないのだ。「大丈夫です」と言っては
嘘になってしまう。

そのやりとりをするのが心に多少の疲れをもたらすので
なんとなく心配をしてくれる人と顔を合わせるのが
おっくうになってしまった。

でも、そのあと一日中ごろごろしているとある考えに
たどり着いた。

「大丈夫ですか?」って、手助けは必要かどうかを
たずねてるんじゃないかな。
そう考えれば、嘘はつかずに大丈夫ですって言えそうだ。
「はい、寝てれば大丈夫だと思います。」
「はい、暖かくしてるから大丈夫です。」

その人に何かしらの手助けを必要とするときは
「辛いので救急車を呼んでもらえませんか」
「頭が痛いので頭痛薬が欲しいんです」と
言えば良いのだ。


数年前、知人が目の前でひどく頭を打った時に
「大丈夫?」と言えず無言で心配していたら、
『何か言ってくれてもいいだろ』と言われた。
それ以来ずっとどうしたらいいんだろうと思ってたけど、
何か自分に出来ることある?という気持ちで
「大丈夫ですか?」って聞けばよかったんだなぁ。

そんなこんなで、「大丈夫ですか?」アレルギーは
治ったようです。

「頑張れ」アレルギーもそのうち治るかな?
2007年02月05日(月)


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