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 村治に完敗
「村治佳織のコンサートのチケットとったんだけど行けなさそうなんだ」

寮の食堂で同期に言われた。
ほぉほぉ、村治佳織といえばあれじゃないですか。
すごい有名なギター奏者。
興味がないこともないし、結局誰もいかないのも
もったいないのでチケットを買い取ることにした。

そしてついにコンサートの日。
しかしギター一本のコンサートってどうなんだろう。
吹奏楽とかオケとかミュージカルとか音量が大きい系の
コンサートにしか行ったことがないから、そこが気になる。

仕事を早くに切り上げてホールに開演15分前に到着。
ステージを見ると・・・
椅子が一個置いてある。伴奏とかも無いのか。
ますますギター一本な予感。

ホールの椅子にどっかりと座ると、いきなり眠くなった。
仕事帰りだからなぁ・・・この状態でギター一本はやばい。

開演30分前くらいに着いたら一眠りしたりするんだけど
そんな時間もない。とりあえず開演まではプログラムでも
見てすごすことにした。

「村治佳織」のプロフィールが書いてある。
ふんふん、おぉーすごい人なんだなぁ。

・・・ん?

「シャーリー富岡」のプロフィールも書いてある。
誰この人?ええと・・・
ああそうか、司会者だなたぶん。曲を紹介したり
村治佳織にインタビューしたりしてコンサートを
盛り上げるんだろうな。

そうこうするうちに開演。
客席が暗くなり、ステージ上にギターを持った女性が
現れた。あーそうそう。村治佳織ってこんな人だったな。

そして演奏が始まった。

こ・・・これは!!!
たぶんうまいんだけどよくわからない!
たぶん楽器は響いてるんだけどやっぱりギター一本の音量!

結局、1曲目から激沈。その後約30分くらいは
ほとんど寝ていた。
なぜ無理にでも起きておかないかというと、
「しばらく寝たら頭スッキリ目覚める」からだ。
一回目覚めてからは眠くなることもなく聴くことができた。

頭がスッキリした状態で聴くとやっぱりすごい。
あんな細かいのどうやって演奏してるのかよくわからん。
素手?爪?つけ爪?手痛そう。

「はちすずめ」「サンバースト」という曲が良かった。
と、一応書き留めておこうっと。



・・・で。
結局「シャーリー富岡」は最後まで出てこなかった。
なんだったんだろうか。シャーリー富岡。
2006年05月12日(金)


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