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 カツアゲ
たまに公園で楽器を練習することがある。
まぁ練習するとしたら土日なわけで、特に
この季節の公園には小さい子がたくさんだ。

楽器を吹いていると大抵の子供が凝視してくる。
でも子供は苦手だし、気の利いたレパートリーも
無いのでとにかく視線をあわせず完全無視。

今日も夕方時間があったので公園に行った。
いつもと違う公園。子供はやっぱりいるけど
まぁちょっと離れた場所で・・・

と、楽器を出した瞬間、激しく駆け寄ってくる
影が見えた。
や、やばい。来た・・・。

「なぁなぁ、らっぱ吹くん?」
ものっすごいダイレクト。かつてここまで
ストレートに突撃してきた子はいなかった。
その状態で無視はさすがに出来ないのでしょうがなく
相手。どうも吹きたいようなので吹かせてみた。
ちょこっと教えたら音が出るようになったが、
まぁ音階とかは無理みたい。
しばらくすると一緒にいた子が遠くいってしまい、
彼もその子をおいかけて行ってしまった。

あぁよかった。
邪魔もいなくなったし、ちょっとは練習をしよう。

と思った瞬間、また視界に激しく駆け寄ってくる
人影が見えた。
「ともくんも吹きたいって!」

・・・。

そのあと、持っていたおみやげにも気づいた彼ら。
食べたい食べたいというのでしょうがなく
開封し、与えてみた。
知らない人から食べ物をもらっちゃだめだよ・・・。

追伸:
ひとくち食べて「まずい」とそれ以上食べず捨てた
ともくん、君は大物になると思うよ。
2006年05月06日(土)


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