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 加減
今日はほうれん草の話である。

自分はずっと、ほうれん草のおひたしが
死ぬほど嫌いだった。
家で出るたびに、憂鬱になりながら
食べたものだ。

高校時代に調理実習でほうれん草の
おひたしを作る機会があった。

教科書通りに作る。そして食べた。

「・・・おいしい」

なんということだ。本当のほうれん草の
おひたしはおいしいものだったのか。

家に帰って報告。ほうれん草のゆで具合が
足りないからおいしくなかったのだ。

数日後、家でほうれん草のおひたし。母は
助言を聞き入れてくれたらしく、いいゆで具合の
おひたしが出来上がっていた。うーん、おいしい。

それを食べた姉が
「なにこれー、ゆですぎ!」

・・・家のほうれん草のゆで具合はこやつに
決められていたのか。
2001年10月18日(木)


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