今日はほうれん草の話である。
自分はずっと、ほうれん草のおひたしが 死ぬほど嫌いだった。 家で出るたびに、憂鬱になりながら 食べたものだ。
高校時代に調理実習でほうれん草の おひたしを作る機会があった。
教科書通りに作る。そして食べた。
「・・・おいしい」
なんということだ。本当のほうれん草の おひたしはおいしいものだったのか。
家に帰って報告。ほうれん草のゆで具合が 足りないからおいしくなかったのだ。
数日後、家でほうれん草のおひたし。母は 助言を聞き入れてくれたらしく、いいゆで具合の おひたしが出来上がっていた。うーん、おいしい。
それを食べた姉が 「なにこれー、ゆですぎ!」
・・・家のほうれん草のゆで具合はこやつに 決められていたのか。 |